Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

世の中って・・・

2006年09月21日 | 生活
ユーゴスラビア人の仕事の仲間がいまして、彼はシュトラウスのワルツを演奏する団体を仲間で作っています。私も頼まれて今は仲間の一人となっているのですけれど・・・

彼がこの団体の編成のために、編曲をしたり、コンサートを探したりしていて、指揮をしたり、自分が前で弾いたりしています。

でも、なんと言うかいつもひどい状態なのです。編曲も、音が間違っているし、指揮なんて、指揮といえる代物ではないし、練習もぐちゃぐちゃ。

演奏する仲間は優秀な人たちなので、見かねて自分たちでやりくりするので、コンサートはいつもうまく行きますが、練習のときは皆あきれてしまいます。

でも、この愛すべきユーゴスラビア人はもう何十年にもわたってこのアンサンブルを続け、人々もついていくのです。

一方では才能もあり、彼より百倍も指揮能力、編曲能力、人をまとめる力のある人がいるのに、うまく人が集まらなかったり、仕事を取れなかったりするのに、彼のようにほとんど、むちゃくちゃでも活動が続けれらる・・・・

世の中って面白いです。