Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

サン・パピエ(無法移民者)

2008年01月20日 | 生活
Sans papiers(サン・パピエ)とは 言葉どうりに訳せば
紙がない、ということですが、無許可で移民し、
滞在許可も労働許可もなく、フランスで暮らしている人の
ことを言います。

サルコジ大統領になってから、この人たちを検挙し、自国に
送り返す事をしていますが、子供たちはフランスで生まれ、
フランスの教育を受けたりしている事もあります。

許可証もなく、よくそこまでやっていけると言うのが正直な
驚きではありますが・・

それはさておき、自国を逃れてきたにはそれなりの事情が
ある人です。
国によってはその人らが戻ってきたら死刑、という事もある
らしいです。

今朝のラジオでは、そのことを話していました。

ちょっと前には警察に問われそうになった中国人が逃げよう
として窓から飛び降りて死んでしまった事がありました。

中国からもずいぶんフランスに来ていて、建物の中に監禁状態で
洋服などを縫う仕事をさせられ、それも外から見えないように
窓に目張りをし、ほぼ24時間労働みたいな感じらしいです。

彼らがとまっているところをテレビで見せていましたが、
小さい部屋に三段ベットがくっつくようにして置かれそこだけで
生活しているとか。

この人たちはフランスに来るためにかなりなお金を支払い、
この悪条件で働かされているのだそうです。
中国人のボスがいるんでしょうね。
こういう人は中国に戻る事も出来なくて、もし強制送還されたら
大変みたいです。
そこで先ほどのように、飛び降りて死んでしまったのでしょう。

何にしても、他国に逃れないと暮らせないと言う事が根本問題
ですね。

フランスにしても、どこまでその人たちを受け入れるか、ほうって
置くか、これから難民が来るのを予防するするか。

課題です。