Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

インバルの指揮

2008年01月30日 | 音楽
約十年ぶりに、エリアフ・インバルが振りに来ている。
マーラーの第4交響曲を振る。

久しぶりに、指揮者らしい指揮者に出会えたという感を
覚える。

●マーラーはニュアンスをとにかく重んじなければいけない。
 ただ、マーラーは自分の曲をよく振っていたが、もう少し強く
 して欲しかったり、弱くして欲しかったりすると、ニュアンス
 を書き換えたそうだ。
 だから、そのときの状況と音楽を考えて弾かなくてはならない
 こともある。

●オーケストラで弾くといっても受身ではいけない。
●「私を指揮してください。」とホルンのソロの所でホルンソロに注文。

何はともあれ、このようにきちんとした音楽をできる事は
非常に喜ばしい事である。

インバルは昔に比べずいぶん柔らかくなった。
昔はいやみがぽんぽん飛び出したが、今はユーモアをまじえ、
和やかにしかし要点はきっちりと押さえての練習である。

久しぶりに練習時間がたつのを忘れる。