Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

先週のコンサート

2007年01月28日 | 音楽
フランスのシーズン初めは10月。
われわれのオーケストラも10月にオープニングコンサート。
それから毎週プログラムが変わり、しかもかなり大変な曲を毎週毎週弾くので頭の切り替えもしなくてはならない。今年はその合間に、室内楽の演奏会もかなりあります。

さて先週はダルバヴィという作曲家のConcertate il suono、ドビュッシーのJeux,ブラームスピアノ協奏曲第一番。

ダルバヴィの曲は弦楽四重奏と管楽器の小さい編成のオーケストラが4つと、普通のオーケストラという大編成の曲です。

私は小さい編成のオーケストラのひとつを受け持ち、客席の中で弾きました。

かなり難しい曲で、私のオーケストラは、もう一人の指揮者が振ることになっていました。女性指揮者でかなり現代音楽に精通している人らしいですが、練習が始まったとたんに「これは書いてあるテンポではない」とごね始め、振りながら文句ばかり。こちらはしょっ中テンポとリズムの変わる楽譜に集中しなくてはいけないし、文句を言いながら、途中でどこかわからなくなる指揮者に、「1,2,3」と拍を言ってあげ、何小節かを大声で、こちらが言ったり。
しかも、ゲネプロ(最後の総練習)の時には振りに来なかったので、カメラを見て弾くほうがよっぽどいい、といって、本番は3台のカメラを置いて、弾きました。

この女性指揮者は、多分、この音楽をよく知っていて、ほとんどテンポの代わりを変えなかった総指揮者にたいそう不満だったと思うのですが、言葉の使い方、自分はその指揮者に合わせる役ということを認識せず、大柄な態度をとったことは大変まずかったですね。

このコンサートは私としても不満の残るものでした。

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2 コメント

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指揮者もいろいろ何ですね (やまと猫)
2007-02-01 15:25:27
芸術家ですから、それなりの個性が有るんでしょうね。
でも指揮者ともなると楽譜を見ただけで頭の中では音楽が鳴り渡って居るのかな~ っと思っていましたが・・!

音楽を聴くと頭の中ではオタマジャクシがピョンピョンはね回っているものだと思ってましたが・・・

ベートーベンだったでしょうか?忘れましたが生涯引っ越しを100回?位したと言う作曲家が居たと聞いてますが、 作曲するためにピアノを引いていると外からその曲を聴いて楽譜にして、彼より先に発表すると言う盗作家がいたとか・・??

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指揮者はいろいろです (romarin)
2007-02-02 08:09:44
やまと猫さん、いつもコメントありがとうございます。

指揮者のことを書き出したらまずい事もたくさん口から出てきそうなのでここではこれまで、ということに・・・・

楽譜を見るだけで音楽が鳴り渡る人もいますがそれを実際に人に弾かせる段になると、様々な問題が噴出してきます。
自分が楽器を弾かない分だけ簡単なかわりに、何十人もの人間を自分の一手に収めるのにはプラスアルファがいくつも必要になります。

ここではこれくらいにして。
盗作作曲家の話はありえそうですね。
誰の曲を盗んだか知りませんが。
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