瀝瀝(れきれき)散歩道

人の働き方をサポートする株式会社キャリア・ストラテジー代表、𠮷本惠子のブログです。

新年度〜社会の激流に合わせた働き方

2021-04-03 11:40:23 | 株式会社キャリア・ストラテジー


更新が遅れに遅れてしまいました。
あっという間に桜が咲き、今は散り際の美しい葉桜となりました。
新年度に入りましたね、、、。

毎年年度末から4月にかけては、大騒動のように前年度の総まとめ、新年度の準備とバタバタと「こと」が動いていきます。
小さな会社なのに、目の回る忙しさです。

そんな中での単発の授業「ソリューション・フォーカスト・アプローチ(解決志向)」
をオンラインで行いました。
カウンセリングの技法の一つですが、なかなか面白い手法です。

これまでは人の悩み事の相談に乗る時、
「どうしてそうなったのですか」「原因はなんですか」と
聴き手は悩み事の根源を話してもらおうとします。
そこから問題の解決方法を探ろうとするのですが、、、、
ちょっと暗くなり、涙も出たりする場面、想像できますよね。

一方「ソリューション・フォーカスト・アプローチ(解決志向)」は

「1日のうち90%ぐらい、暗い気分で落ち込んでいます」
「え、そうなんですねえ、じゃ、暗い気分じゃない10%について話してください」

「自分がなりたい姿ってどんな感じですか」

その理想の姿に向かって可能性やプランを見つける、
簡単に言ってしまうとそんな感じです。

世の中、激動です。鬱々とした気分になりがちで、「あの時ああしていればよかった」と悩むこともしばしば。
振り返りも大切ですが、そこにとらわれていないで、前向きに目標を設定する、というのが「解決志向」です。






じゃ、実際の授業はどうなったでしょうか?
これまでこうだったけど(という振り返りもあり)
これからはこうしたい(という明るい希望と目標あり)

明るい、明るい、、自分の「こうなりたい姿」を参加者が活発に意見交換しました。

誰でも色々あり、の現在ですが、こんな時こそ、前向きでポジティブにいきたいですよね。
私も色々学べた授業でした!


https://careersg-oneonone.jp





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例えば、100万回なでられた猫

2021-02-12 18:45:58 | 株式会社キャリア・ストラテジー



最近、自宅での仕事が多くなりました。
ずっと一日パソコンの前で仕事をしています。
すると我が家のネコ族(4匹)が順番にやってきて、「遊んで〜」とちょっかいを出してきます。
パソコンのキーボードの上に乗ったり、私の頭をネコパンチしたり、、、すりすりしたり、、、
パソコン仕事にも飽きてきたので、ちょっと頭を撫でてあげるのですが、、





暇だからちょっと考えました。
1日、実は200回ぐらいは猫の頭を撫でています。
1週間で1400回、1ヶ月で5600回。
1年なら67200回、ネコの寿命がおおよそ15年なら1,008,000回。
す、すごい100万回を超えている!

品川駅の港南口と高輪口を結ぶ駅のデッキ(というのかな?)
いつもニュースに「緊急非常事態宣言なのに、こんなに人がいます」と紹介されている、あの場所です。
最寄駅なので、最近は駅までよく散歩をします。
家からのんびりぐるっと回っておよそ2キロです。

暇なので数えました。
駅のすれ違う人で
不織布のマスクをしている人とポリエチレンのマスクをしている人のおおよその数。
100人数えて
65:34でした!
残り1人はマスクをしていませんでした。

暇だといろいろなことができますね!





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ミャンマーのことを想う〜しんちゃんのお母さん

2021-02-02 22:07:15 | 株式会社キャリア・ストラテジー


しんちゃんは次男の同級生です。
もうそろそろ30歳。子どももいます。

しんちゃんのお母さんは30年以上前に日本にやってきたミャンマー人です。
息子たちが通っていた保育園で知り合いました。
その頃、私は日本語教師として日本語を教えていたので、しんちゃんのお母さんの日本語にとても興味がありました。
「今日は父ちゃんが出かけてるから、ゆっくりご飯の用意、できる」
何だか、ちょっと男っぽい口調なんですよね。
彼女は日本人の職人さんと再婚、ご主人との会話から日本語を学んだのです。
しんちゃんのお母さんは、あまり仕事のない年配のご主人に代わって、パートを掛け持ちして働いていました。
とても頑張っていました!

ある時、保育園で子どもたちの発表会がありました。
お母さんたちもみんなで合唱をしました。
ピアノの伴奏はしんちゃんのお母さんでした。
それはそれは素敵なピアノ演奏で、しんちゃんのお母さんのピアノを弾く指は
軽やかに鍵盤の上で踊っていました。

しんちゃんのお母さんはミャンマーの「ヤンゴン大学」の数学の先生でした。
ヤンゴン大学は日本の東大に匹敵する大学です。
その頃、ミャンマーは軍事政権で、文化人であったしんちゃんのお母さんの家族はずいぶん酷い目にあったそうです。
しんちゃんのお母さんは、小さな長男を連れて、ミャンマーから日本に逃げてきました。

「あと30年経ったら、きっとミャンマーは平和になってるよ」
しんちゃんのお母さんの口癖でした。

それから25、6年経ちました。
ちょっっと前に、しんちゃんのお母さんはミャンマーに里帰りできました。
「よかったんだよー、やっぱりミャンマーは!帰れてよかったよー」
近くの橋の上でばったり会った時に、嬉しそうに語っていました。


2月1日にミャンマーでクーデターが起きました。
また軍事政権が国を収めることになったのです。
民主政権の時の閣僚たちは、拘束されてしまいました。

どうなるのかなあ、、、本当に心配です。

しんちゃんのお母さんの悲しそうな顔が頭に浮かびました。
ミャンマーはどうなるのだろう、、、大丈夫かなあ、、、

日本にいるミャンマーの留学生たちはどうなるんだろう、、、
ミャンマーから来た技能実習生たちは、、?

クーデターのニュースがとても気になります。






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小さな卒業〜大きな一歩

2021-01-30 00:12:55 | 株式会社キャリア・ストラテジー



ここ1、2ヶ月でたくさんの私の学生さん達が定年退職を迎えました。
国家公務員の生活からほとんどの人たちが卒業、民間社会へと入ってきます。

「ようこそ、こちらの世界へ!ワクワクドキドキの民間企業、一日一日、チャレンジングな時間を過ごしてください」と
エールを送りたいと思います。

これまでのキャリアを振り返るのはとてもいいことですけれど、もうそこに戻ることはできません。
だから前を向いて進んでくださいね。

私はこれまで陸の仕事をしていたので、陸のことばかり考えていました。
でも、私にも卒業が近づいてきているような、、、
陸の次は空か海か、、、新しいチャレンジも楽しそうです!





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ベテランの味、その良し悪し

2021-01-26 00:53:26 | 株式会社キャリア・ストラテジー

一番年長の猫のロッシー ここまで足を垂直に上げられるなんて、やっぱりすごい!



ここ10日間ぐらい全国から履歴書を出してくださった方々とのオンライン面接を行っています。

パソコンの画面越しですが、「あ、この人は生き生きとしているなあ」とか
「モチベーション高い!」とか「笑顔が素敵だなあ」、、、
「うわ、すごい上から目線」とか、わかるんですね〜。

特にベテランの人たちは、ちょっと驚く反応の人たちがいます。
テンションは高いけれど「タメ口」
履歴書の年齢を見ると、私よりも数歳年下。
これまでの実績を自信たっぷりに述べる、、、、

オンラインの仕事なのに、オンラインができない人。
テレワークについては誰でも初めの一歩があるけれど、、、面接までに練習や準備をしなかったのかなあ、、、、

若い時、私はけっこう突っ張っていました。
認められようとして、ちょっと背伸びをしてみたり。
うまくできないんだけれど、どうにかこうにか頑張って、徹夜なんかしたりして、、
求められるレベルまで到達、、、なんてことも。

とげがツンツンに出ている感じです。
でもそのとげも、社会の波に晒されて、先輩に怒られ、失敗を重ね、丸く丸くなってきました。
とげが取れて丸くなり、ちょっと磨きがかかって輝いています。
誰かに仕事について聞かれたら、すぐに答えられる、、、
それがベテランなんでしょうか。

面接はいろいろ考えさせられます。








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有朋自遠方来、不亦楽〜朋(とも)遠方より来たる、また楽しからずや

2020-12-19 12:34:53 | 株式会社キャリア・ストラテジー



クリスマスの季節ですね。
今年はコロナウイルス感染拡大でクリスマスパーティーも忘年会も中止、あるいは少人数短時間での会食がメインになっているようです。
帰省等の移動も、制限されていて、なかなか大変なシーズンになりました。
人が動かなければ、消費もなくなり、飲食店、旅行業界等は苦しい年の瀬になりそうです。

例年、友人が東京に遊びに来てくれて、期間中1回は一緒に食事をしていました。
それはクリスマスシーズンの楽しみ、クリスマスプレゼントみたいなものでしたが、、、今年は泣く泣く中止です。


さて、論語の中に
「有朋自遠方来、不亦楽〜朋(とも)遠方より来る、また楽しからずや」
と言う言葉があります。
『友が遠くから訪ねて来てくれるのは何と楽しいことか』
と一般的には訳されていますが、、、。

2200年以上前の「論語」の中の言葉ですから、現代と言葉のニュアンスが若干違うかもしれません。
実はたくさんの訳が有るのです。
「友」と言うのは、普通の友達ではなく「一緒に学んだ人」と解釈されることが多いです。

この論語の一節を前後の文を考慮して意味を考えると、興味深い訳になります。

『子曰、学而時習之、不亦説乎。有朋自遠方来、不亦楽乎。人不知而不慍、不亦君子乎』

訳文は以下です。

『孔子はこう言われた。
「師の教えてくれたことを学び、いつも繰り返して自分の身につける。なんと喜ばしいことだろう。
同じ志をもつ友達が遠くからでもやってきて一緒に学ぶ
なんと楽しいことだろう。
たとえこうした生き方を他人がわかってくれなくても、気にかけたりはしない。
それこそ君子といえるのではあるまいか。』


私の「超訳(飛び越えている解釈)」は以下です。
かなりこじつけました!

人は一生学びながら、スキルや経験を身につけ、生きていく。結構楽しいしワクワクする。
同じことを一緒に学んだ人たちと会って、またいろいろ話す、それもすごく楽しい。
人はいろいろ言うかもしれないけれど、あまり気にしない。
だって、私はリーダーでもあるんだから。


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新しい歳を生きる〜Never Forget Your Beginner's Spirit.

2020-12-13 14:09:46 | 株式会社キャリア・ストラテジー


誕生日を迎えました。
たくさんの友人から温かいお祝いのメッセージをいただき、感謝でいっぱいです。
ありがとうございました。

息子からは「焼き鳥屋すみれ」での夕食!
焼き鳥半額チケットを使った食事のプレゼントですが、焼き鳥が大好きなので、楽しめました。

主人からのプレゼントは写真の女の子が表紙いっぱいに描かれた日記帳でした。
私はチマチマと何かを記録するのが大好きなので、とっても嬉しいプレゼントでした。
それに、子ども時代の私にちょっと似ています。特に目が離れているところが、、、

Never Forget Your Beginner's Spirit.
「初心を忘れないで」という言葉も、この年齢になると心に留まります。

「これからの新しい歳」をどう過ごすか、、、、
もう、普通の人はとっくに定年を迎えている年齢ですが、、、、
今のところ楽しく忙しく働いています。

もちろん山あり谷ありです!
楽しいことより、嫌なことの方が多かったかもしれません。

でも、そんなことは60年近く繰り返したことですから、、、、

あ、やっぱり楽観的ですね。
次の誕生日を迎える1年後まで、新しい歳を生きていきたいと思います。

ありがとうございました。








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家族の問題〜不登校

2020-12-10 19:53:25 | 株式会社キャリア・ストラテジー


(息子の音楽ユニット 右から2番目が次男)



「不登校、まさか、うちの子が!」

なんでもポジティブに考える私も、自分の息子が不登校になった時には、とても悲しくなった。
息子は中学校で虐められていたのだ。

でも、毎日、朝、学校に「いってきまーす」と言って出かけていった。
担任から「しばらく学校に来ていませんが、何かありましたか」と電話が来た時には
青天の霹靂!すごく驚いた。

息子は毎朝、制服を着て家を出て、家から少し離れた公園で私服に着替えて、夕方までその辺りをぶらぶらしていたらしい。
それを知った時、涙が出て止まらなかった。

私は友人の高校の教頭先生に相談をした。
不登校の生徒とその両親、家族のケアに多くの経験がある先生だった。

「絶対に学校に行け、と言ってはいけない。口元までその言葉が出てきても絶対に言ってはだめ」
と、その先生は言った。
でも、それは親にとってはかなり大変なルールだった。
家でいつまでも寝ていて、ゴロゴロしている息子に
「みんな、学校に行っているじゃない、なんで!?なんで行かないの?」
と、言いたかった。

だけど、言わなかった。

教頭先生は「過干渉はよくないけれど、君のことをいつも心配しているよ。大丈夫だよ、とサインを出してみて」とも言った。
そんなこと、言わなくても子どもにはわかるんじゃないか、と思っていたけれど、
とにかく伝わるように、わかるように言ってみようと思った。

息子は徐々に家の中で、明るくなっていった。時間はかかったけれど、、、。

彼はどうにか中学校を卒業、卒業式はたった一人だけの卒業式だった。

なんだかんだとあったけれど、一つ目の高校は半年でやめた。
その後、単位制の高校に入り直し、新しい高校では野球部に入った。
3年間、野球にはどうも向いていないと思いながらも、高校球児として甲子園を目指した。
負けばかりの野球部だったけれど、それでもやり切った。
大学にも推薦で入ることができた。

息子はユニークだ。
もちろん私の息子だからユニークかもしれない。
でも、それでいいのだ。好きな道を進んで欲しい。






息子は今年の夏、突然、長野県に移住した。

家を出る時、すごく恥ずかしそうに、私の手を握って「じゃあね」と言って、
星のきれいな上田市に移って行った。









昨日は午前、午後、100名ほどのカウンセリングセミナーに登壇した。
終わった時に、数名の人が「実はうちの子どもが不登校で、、」と相談にきた。
その不安そうな親の顔の表情に、かつての私が見えた。





不登校は家族の大問題です。
とても悲しいし、辛い、、それは子どもも親も同じですが、、
やっぱり子どもが一番大変でしょう、、、。

そんな時、親はぜひ、誰かに相談して欲しいです。
ちょっと勇気がいるけれど。

私にアドバイスを与えてくれた当時の教頭先生が、弊社のカウンセリングルームで相談を担当しています。
きっと、何か新しい道が見つかると思います。
誰も頼る人がいなかったら、思い切って相談してみてください。

https://careersg-oneonone.jp/counselingroom/








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「偶然」が私たちの人生を変える?〜クランボルツ教授の理論

2020-12-01 08:11:10 | 株式会社キャリア・ストラテジー




ちょっと面白い理論です。
アメリカ人のクランボルツ博士は「計画された偶発性理論(Planned Happenstance Theory)を20世紀初頭に発表しました。
私たちの人生(キャリア)のおよそ80%は、予想もしていなかった偶然(偶発的な出来事)によって決まる、というのです。

クランボルツ博士のキャリア理論は、それまで一般的に言われてきた
「自分の興味、適性、能力、周囲の環境などを合理的に分析すれば、
目指すべき最終ゴールやそこへ至るステップアップの道筋までが明確になる」、、、という理論とは異なっていました。

例えば、今年はコロナウイルスが流行して、社会は思いっきり変化を遂げています。
予定していた仕事に就職できなかった人、仕事を辞めた人、進学を諦めた人、コロナウイルスに感染して健康を害した人
また、一気にオンライン化が進んで、私みたいに機械音痴でもzoomを使った会議等をしなければいけなくなりました。
働き方が変わりました!

変化の激しい、先の見えない社会。
予想もしなかった偶発的な出来事が続々と起こっているのです。

クランボルツ教授は、変化の激しい時代のキャリア形成は
偶然の出来事(偶発性)を「そうなんだ!」と受け入れると同時に、
自分自身が偶然の出来事を引き寄せるアプローチ・努力が重要だ、と言っています。

そして下記のようなことに「チャレンジしてみてください」とお勧めしています。


1 好奇心、ありますか?
 新しいことにチャレンジするのが好きだ。チャレンジしてみよう!(だって、社会や環境が変化してきているんだから)
 自分の興味関心のある分野だけでなく、普段から視野を広げるよう努めているし、アンテナを張ってみよう。
 知らない仕事もやってみたい、きっと新しいことに挑戦したいという意欲が湧いてくるはず、、、。

2 持続性を考えよう! 
失敗してもあきらめないで、困難に向き合ってみよう。(間を開けてもいいから自分なりに)努力を続けてみよう。
  今後の可能性が自ら閉じてしまわないように。

3 柔軟性、ありますか?
  新しい機会は必ずやってくる(と信じよう!)自分のことこだわりや理想にとらわれて、行動や思考を狭めないこと。
  常にフレキシブルな姿勢・考え方で臨機応変な対応を心がけてみよう。

4 楽観性に目を向ける
  こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えてみよう。
  失敗や困難もできるだけポジティブに捉えてみよう。何が起きても良い方向に行くと信じる態度は、
自分自身をプラスの方向に運びます。

5 冒険心、ありますか?
 やらないで後悔するよりは、やってみよう! 結果が不確実でも、多少のリスクを取って行動を起こしてみよう。
 リスクを恐れず行動すること。
 不確実性の高い環境において失敗はつきものです。ある程度のリスクは引き受ける心構えが大切です。

クランボルツ博士は「いきなり大きなリスクを取らないで」と主張しています。
新しいチャレンジはハードルを低く、小さく始めて、「やった!できた!」という成功体験を経験しましょう。
いい手応えがあれば足場を固めた上で大きく踏み出せば良いということなんですね。






自衛隊での業務管理教育(キャリア開発教育)
私から最も遠い「場」で、教えてみないか、というお誘い。
そういえば、自衛隊ってどんなところ? どんな人たちがいるのだろう? という「好奇心」が湧いてきました。
思い切って仕事を引き受けることにしたのが、2015年です。
全くの偶然から始まった仕事が、私の50代後半からの人生を変え、とても豊かなものにしていきます。

私たちの人生(キャリア)のおよそ80%は、予想もしていなかった偶然(偶発的な出来事)によって決まる、という
クランボルツ博士の理論は、結構当たっているかもしれません。

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ビーグル号の大冒険〜「学校に来るに及ばず」と言われたダーウィン(進化論)

2020-11-22 19:54:01 | 株式会社キャリア・ストラテジー


先日あるテレビ番組で「ガラパゴス諸島」の「ガラパゴスゾウガメ」について特集をしていました。
うちにも長男が飼っていた「ロシアリクガメ」のカメくんがいたので、興味を持って番組を見ました。









ダーウインを知っていますか?
そう、「ダーウィンの進化論」を発表したイギリス人です。1859年、52歳の時に「種の起源」という本を書きました。
これはキリスト教が中心であった社会に、強烈な衝撃をもたらしました。

人類の長い歴史の中で、アイザック・ニュートンの「万有引力の法則」とチャールズ・ダーウィンの「自然淘汰」は
それまでの世界観を全く変えてしまった科学革命だと言われています。

ダーウィンの「進化論〈Evolution Theory〉」は、キリスト教の「全ては神による創造」という考え方を
根本からひっくり返してしまいました。
つまり「創造」は「行為」ではなく
「自然の出来事、秩序ある継起を通じて作用する、中断することのない連続的な過程」である、と述べたのです。

それ以後、当然のことながら、ダーウィンは、キリスト教会からは危険思想として異端視され、散々な目に遭います。


小、中学生の頃、チャールズ・ダーウィンは、相当な劣等生であり、学校側から
なんと!登校を拒絶されたこともありました。
今では考えられないことですね、「学校に来るに及ばず」です!

ダーウィンはイギリスの地方の名家、医者の一家に生まれました。
劣等生と言われながらも、彼は家業を継がなければ、とイギリスの名門大学、エディンバラ大学で医学を学びました。
しかし残念なことに、血を見るのが大の苦手。麻酔のない時代の外科手術のおそろしさを目の当たりにし、
「こんなことやってられない!」と、大学を中退してしまいます。

大学を離れ、日々、嬉々として昆虫採集に熱中するダーウィンを見た父親は
「いきものを捕まえることしか能がない」と呆れ返ってしまうのです。
親の気持ちもなんとなくわかります。

「父親や教師からは、どちらかというと一般の知性レベルに達していない子どもと思われていたようだ」
という自伝の記述があるので、周囲の大人の期待をことごとく裏切り、失望させていたということは子ども心にも
感じていたのでしょう。

ダーウィンは、その後、ケンブリッジ大学に入学、なぜか神学を学びます。
医学の次は、神学! 
学ぶ学問は変わっても、ダーウィンには変わらないものがありました。
それは彼の自然観察にかける情熱でした。

転機がダーウィンにも巡ってきます。
1831年、大英帝国海軍の測量船ビーグル号の艦長・フィッツロイは、世界一周の同行者として、若き生物学者ダーウィンを選びました。
ダーウィンは期待感いっぱいに「ビーグル号の大冒険」をスタートさせるのです。

1835年9月、南アメリカ大陸西岸から約1000キロメートル離れ、赤道直下に位置するガラパゴス諸島にダーウィンはたどり着きます。
ちょっと、どころかすごく変わった生物の宝庫、ガラパゴス諸島での体験は、彼にとって飛び上がるほどの驚きの連続、
手に汗を握る冒険の毎日だったのではないでしょうか。

例えば、ガラパゴス諸島にはサボテンを食べる巨大な化石のようなゾウガメが生存していて、ゾウガメの甲羅は島々によって形状が違っているのです。
サボテンを食べるリクイグアナがいる一方で、海辺で海草を食べるウミイグアナもいます。




(我が家の先代のペット、グリーンイグアナのイグちゃん)


また、住む場所と食する餌によって微妙にくちばしの形状が異なる小鳥(フィンチ)も見つけました。

特に、カメについては、「共通の祖先から由来したにもかかわらず、各々の島に隔離されると、違ったものになるのはなぜなのか?」
「なぜ“種”は島ごとに差異を持って創造されねばならなかったのだろうか?」
ダーウィンは真剣に考え、悩みました。
この疑問こそが、それから30年後の52歳の時に『種の起源』を生むことにつながっていくです。

著書「種の起源」でダーウィンは
進化とは
①生物は種に属する各個体間に差異があり、生物は変異する。
その変異は遺伝される
③生物は適度に繁殖するが、有害な環境のために、その数は不断に切りつめられる。
④その結果として、最後に「環境に最もよく適応した変種」が生き延びる

と主張し、「種」は次第に進化していく、と結論づけたのです。

歴史を振り返れば、
医者にならなくて、よかったね。
ダーウィン!

彼はストレスのある医学の勉強をやめて、自分の好きな道を進みました。
神学を修め、牧師になろうと思っていたのに、「進化論」を発表し、キリスト教の世界では異端視されてしまいます。
しかし、どんな批判を受けても、彼の「進化に対する」探究心はますます強くなっていきました。

生き生きと輝く目で動物や植物を見るダーウィンが、なんだか想像できてしまいます。

さて、私たちのやりたいことってなんでしょうか?
得意なことって何かな?
輝く目で取り組めることってどんなことでしょうか。

それを突き詰めるのは今後の「働き方」を考える大切なプロセスだと思うのです。


ダーウィン、から、ちょっと連想していまいました。
「チコちゃんに叱られちゃうかな、、、、」














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