瀝瀝(れきれき)散歩道

人の働き方をサポートする株式会社キャリア・ストラテジー代表、𠮷本惠子のブログです。

失敗するのが怖い!

2019-11-15 11:29:17 | 株式会社キャリア・ストラテジー


先日、20年ぶりぐらいに中国語の通訳をしました。
AIビジネスフォーラムで、専門的な言葉の連続、全く縁のない分野なので、当日、うまくできるかどうかとても心配でした。
もし、失敗したらどうしよう!?
100名以上の人が来る、それに中国語と日本語のわかる人も結構いる、、、、
不安でいっぱいでした。



ただ、主催者側の協力もあり、様々なサポートや励ましを得て、当日はどうにか通訳を終えることができました。
終わったら、気持ちがスカッとして、とても楽しい気分になり、「次の仕事、頑張ろう!」という気持ちになりました。
単純ですね〜。




「失敗するのが怖い」
そう思うことがありますよね。失敗するくらいなら、やらないほうがいいよ!なんてね。

誰でも失敗するのが怖いのです。
それでは失敗を恐れる人とはどんな人たちなのでしょうか?

1)つい人と自分を比べてしまう・人の評価が怖い・人の目を気にする・自意識過剰

誰でも、人と自分を比べたことがあるし、人の目が気になるものです。
でも1)の文の前に「いつも」をつけたらどうでしょうか?
例えば「いつも人の目が気になる」「いつも人の評価が怖い」
ダメな人間だ、と評価されてしまうを恐れています。
目先のことで手がいっぱい、もう少し長期的に物事をとらえる視点が必要かもしれません。

2)プライドが高い・完璧主義

私が務めた大学は日本でも有名な大学でした。そこには中学校でも高校でも成績が一番だった、という学生が結構多くいました。
ずっと「すごいね」と褒められてきた人たちは、大学に入って初めて、1番ばかりの集団で序列がつけられます。
ずっと1番でいることは難しいと現実を知りその失敗に傷つきます。
過去の栄光から失敗を認めることができないのです。

また、なんでも完璧を求める人も失敗を恐れる気持ちが強いです。
完璧にして当たり前、できなかったら自分を密かに責める、だから次も完璧を目指す。
ストイックにそしてすごい忍耐力で頑張ります。


次に失敗を恐れない人の特徴を挙げてみましょう。
失敗を恐れない人が「楽天的」だと思っている人がいるかもしれませんが、そうでもありません。

1)大きな失敗をして、それを克服した経験がある

予期せぬアクシデントが起こって、誰でも失敗をすることがあるでしょう。
でも、そこからどのように立ち直ったか。
何が原因で、自分はどのようにそれを対処したか、思い出したくない経験をもう一度フィードバックして
それに対策を立てる、そんなことができたら、失敗をものにした!ことになります。
大きな失敗をすると、次に同じような困難な状況が来た時に、以前の経験学習から、それを乗り越えることができます。

長い人生、失敗しないで生きるなんて、そんなことはできない、と考えられるようになると
「失敗を恐れる」気持ちが薄れてきます。

また失敗した時に、助けてくれた人たち、優しい言葉で励ましてくれた人たちのことが大きな印象として残り、
部下を持ったなら、その部下の失敗に対し、厳しく対応するのではなく、適切なアドバイスができるようになります。

2)目標が明らかである

自分の進むべき大きな目標が確立されていれば、小さな失敗は経験として積み重なり
目標達成へのステップとなります。
できることから一つ一つクリアしていけば、大きな目標にたどり着くことができます。

3)準備をしっかりする・リスクをクリアする方策を考える

仕事をする上で、また再就職の時にも準備というものは大切ですよね。
リスクのない成功はありません。
「失敗しないように」と考えるのではなく、「リスクを乗り越えて仕事を達成する」という積極的な考え方が
必要だと思います。





授業で「仕事ができる人の条件を挙げてみよう」という時間があります。
TOP5はなんだと思いますか?

1 レスポンスが早い
2 意思決定が早い
3 フットワークが軽い〜行動量が多い
4 笑顔で挨拶できる

さて、5番目には
「失敗経験がある」が入ってきました。
仕事ができる人の項目に「失敗経験がある」というのが面白いですね。


失敗は「勇気を持って踏み出し、チャレンジした結果」です。
仕事のできる人は数々の失敗を乗り越えて、自分を成長させてきたのですね。





コメント (2)
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