朝霞の椿が綺麗に咲き始めました。
椿の花は長〜い時間、、、たぶん来年の2月ぐらいまで、目を楽しませてくれそうです。
さて、私は現在、退職10年前の教育の真っ最中で、
10月末から3期、16時間の授業をおよそ350名ほどの学生さんを対象に行っています。
今期からは「これまでにはあまりないちょっと変わった」取り組みが始まりました。
7月期に10年前の教育をした時には、参加者は全員が制服を着ていました。
しかし、今期からは体操服(ジャージ)着用に変わりました。
私たちが担当する教育は「再就職、特に民間企業に就職をする」ということを前提に
自衛隊と民間のちょっとした違いとは何か、
どのような準備をしたら良いか、働くとは何か、を考える授業です。
16時間のうち3分の2はグループワークやペアワークを行います。
自由なアイデアを参加者が同じような条件で議論をしたり、活動したり、、、
ところが、上記のような目標の授業で、
参加者が制服を着ていると教育効果はどうなるか、考えました。
もしかしたら「自由な意見の交換やアイデアの提案」を自衛隊の階級章が阻む恐れがあるのではないか、
とちょっと心配になったのです。
そこで7月の授業の前から関係者に
定年10年前の教育は「私服かジャージ」でと提案していたのですが、
「前例にない」「荷物が増える」「この時期からでは難しい」と断られてしまいました。
実はすごく意気込んで交渉したので、「難しい」と聞いて、かなり落ち込みました。
「ダメ」と言われれば、それは絶対にダメということ、と思い込んでいたのかもしれません。
やっぱり難しいのかなあ、、、(ガクッ!)
そんな時、ある方が
「ジャージや私服の方が教育的効果があると思うのなら、もう一度交渉したほうがいいですよ」と
励ましてくれました。さらに
「他では、ある種の会議において、自由な意見が十分出せるように私服着用ですると聞いたことがあります」
と教えてくれました。
落ち込んでいると、どこかで背中を押してくれる人現れる、私はとてもラッキーです。
その言葉に元気をもらい、再度のお願いを始めました。
すると即答ではありませんが、「検討してみます」との回答をいただきました。
(これはいい!)
10月末の教育が始まる2週間前に「今回からはジャージ着用です」と連絡を受けました。
(やった〜!)
きっと関係者が頑張って上の人たちに通してくれたのでしょう。
その時は本当に嬉しかったです!
やっぱり諦めてはダメですね。
さて、教育の効果はどうでしょうか?
上々です。
アンケートでも「ジャージ着用がとても良い・自分の意見を階級を気にせずに(わからないので)言える」との
反応が結構あります。
そんな中で、今回「ストロータワー」で3年ぶりにこれまでの最高記録2m30cmを10センチ上回る2m40cmの
記録が出ました。それも1回目で立ち上がる!という快挙です。
ジャージが影響したとは言い難いですが、グループの雰囲気がとても良かったことは確かです。
諦めないで交渉する、って大切ですね。
また、自分を応援してくれる人、適切なアドバイスを率直に伝えてくれる人が周りにいる、ということが
仕事を続けていく上でどんなに貴重であるか、を改めて今回の「ジャージ着用」で確認できました。
今回、様々なサポートをしてくださった方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
業務管理教育センターの裏庭の桜が咲きました。
晩秋の桜です。
何か、ちょっと嬉しいですね。
こんな時期に桜が見られるなんて、、、、
私が仕事をしていて常に思うことは、「問題は現場で起きている」と言うことです。現場の声を聞き、私と担当レベルで検討、判断し、上を納得させるだけの準備(必要な資料や熱意)をする。最後はやはり一貫した考えと熱意だと思っています。
いつも応援しています。