皮肉な事に私のような憑依体質の人とか、霊障に困っている人の参考に為ればと思い書いてきたがそんな話でない方が読んでいる人が多い。
先週3日間極端に睡眠時間が少なかった分、後半は爆睡であった。バカラックもグループサウズも聞かずに寝てしまった。ただ、このところまた、横になってからか体が揺れる。
県境の山の登山も、Sと私たちの都合が合わず、ユキちゃんと二人で行くようになった。26日ならばとSは言ったが、その日はチエさんの息子さんの結婚式であるので断った。
元々Sとは出発点も目的も若干違うので、私達は感覚で動いているのでそうなったのであろう。
結婚式といえば、最近気づいたのだが、ユキちゃんの結婚式の時、急に熱が出て頭痛と吐き気で弱っていた。おまけに披露宴でドライアイスでスモークをたき濡れた床を蛇の目傘をさしながら歩いていて、新郎が滑ってユキちゃんの着物のすそを後ろから踏んづけてしまい、そのせいでユキちゃんの鬘がずれた。
ずれたまま彼女はじっと我慢して座っていたが後で聞いたら、頭に2箇所こぶが出来たそうであった。
その間、私達の前に座っている新郎の友人たちは品良くおとなしかったが、横にいるKとチンネンは二人でわいわいと盛り上がり賑やかで、私達女の子は恥ずかしさで知らないフリして横を向いていた。
和装から、ドレスにお色直しをすると、大分気分も良くなったと言うことだったが、彼女は今までそれは結婚式の数日前にカットしたので鬘が合わなかったと思っていた。
しかし、高島田の鬘は人毛である。それも一人二人の髪の毛ではないだろう。
敏感な彼女はその残留想念若しくは、その主達のカルマもすべて受けていたであろうと思う。
それを指摘すると、「ああ、そうだったのね。とてもしんどかったのよぉ。洋装になってから大分楽になって、空港に行った時はなんとも無かったのよね。まだ、お色直しの回数を減して振袖とドレスにしたのが良かったのよね。使い古しの内掛けはいやだったから、下ろし立ての振袖だけにしたから…」
だったら、どう対処すればいいのだろう?
粗塩をとセイジの葉を鬘との間に置く。もう一つ鬘をセイジの葉でいぶす。後者は臭いが付くので美容師さんが許さないだろう。
でもどちらにしても面倒な事だ。
今だから分かる事でそんな事当時は全く思いもしなかった事だろう。その彼女もおばあちゃんである。