北海道深井市音江町のサークルストーン、環状列石を見に行った。15年ほど前にロンドン郊外のストーンヘンジをを見て、こんなでっかい石を平原からどうして見付けてどう運んできたのかというより、何のためにこんな造形をしたのか、疑問で、天体観測用とかいう説を鵜呑みにするしかなかった。音江環状列石はその点シンプルに墳墓だとしているのが好感を持てた。
1個だけかと思ったら、明確に円を描いたのが6、7個、それらしきも入れると10個は環状列石が認められた。ストーンヘンジに墳墓説が起こらなかったので下を掘ってみようとする動き無かったが、こちらも奈良、大阪などと違って王の歴史が幸い無かったので、墳墓であっても何者かを解明しようとする動機がなくて掘り崩した形跡がなかった。科学の名の下に何でも掘り崩そうというのは無礼な話である。それが雇用創出に役立ち、観光資源の果実を生む可能性があるから誰も表立って文句は言えない。しかし、公的機関であろうが誰であろうが、金塊、珠玉を横領するなら立派な盗掘である。
一点から描き出して元に戻すには、四角形にするか円にするのが一番思い付きやすい方法である。正方形にするより正円にする方が遥かに難しい。それが円の魅力であり、思い出の遺産を将来に託す方法として好まれたのだと想像する。
音江町
民を見渡す
高台に
石に囲まれ
眠る長あり
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