市販のバイク用の100ccのエンジンを積んでいる、、、
こちらのレーサーですが、、、
中低回転がモア~モア~としていて、、、エンストしてしまう、、、
そんな症状、、、修理なんですが、、、
はっきりとした、、、これだ!、、、っていう原因が見つからずに、、、いろいろと探っていて、、、
排ガスを検査した所、、、
HCの値が多い、、、のかなあ???
でしたが、、、
もちろんレーサーですので、、、レーシングカムが組み込まれていますから、、、
オーバーラップは大きく、、、吹き抜ける混合気もたくさんあるはずですので、、、
HCが3740ppmが正しいのかも解りませんが、、、
でも、、、普通に考えると、、、燃えないガソリンがマフラーからたくさん排出されている、、、という事になりますので、、、キャブ???点火???いろいろ考えて、、、また頭がコンガラガッテしまいます~。。。
なので、、、ココまでの点検で、、、まだ手をつけていない部分を、、、
見てみます。。。
ヘッドカバーを開けて、、、
バルブクリアランスを、、、
測定します。。。
バルブクリアランスくらいまでは、、、エンジン本体の分解には含まれません、、、調整、点検の範囲ですので、、、
レーサーですので、、、毎走行前に点検しても良い部分かと考えますが。。。
で、、、あれ???
の結果が出ました。。。
IN 0.10mm
EX 0.00mm
でした。。。
EX 0.00mm は、、、シックネスゲージがまったく入らず、、、手でガタを感じ取ろうとアームを動かすが、、、まったく感じる事が出来ませんでした。。。
ですので、、、0.00mmと書いていますが、、、計測不能が正しいのかな。。。
このレーシングキットの指定クリアランスは IN、EX共に0.05mm+-0.01mmですので、、、IN、EX共にクリアランスが狂っていた事になります。。。
ですのでキットの指定通り、、IN、EX共0.05mmに調整して、、、
エンジンを始動してみたら、、、
なんと、、、アイドリングでトコトコと、、、エンジンは回ってくれるほどに、、、好調になりました。。。
レーシングしてもしっかりとしたフィーリングで、、、パワー感も感じられます。。。
そして、、、
再度排ガスを計ったら、、、
おおおお、、、、HCは半減しました。。。
バルブクリアランスの不良でEXバルブの密閉が不完全だった為に未燃焼ガスが排気に流れていたのが、、、正常なクリアランスに戻したので、、、少なくなたのか。。。
ですが、、、COは、、、多いですねええ。。。
点火系の交換で、、、点火タイミングが4パターンで変更できるので、、、前回の値とは正確な比較にはなりませんが、、、低速側のキャブセッティングはもう少し薄くてもいいのかも。。。
という事で、、、
主原因は、、、
バルブクリアランスの不良でした。。。
難しいですねええ。。。修理って。。。
バルブクリアランス。。。
今回の点検の順番として、、、プラグの点検、、、圧縮圧力の点検、、、と、、、
順番としては間違いは無いと思うのですが、、、
実際に圧縮は14kgを示していて、、、正常な範囲かと。。。
ですが、、、エンジンの中では、、、
エンジン温度が上昇してくると、、、
EXのバルブクリアランスはまったく無いので、、、
バルブステムの伸びが始まり、、、
圧縮漏れを起こし、、、そして、、、不調に。。。
という事が起こっていたのかな。。。
レーサーですからねええ、、、常時レッドゾーン付近のエンジン回転を使用していますので、、、動弁系の変化も起こりやすいのかな。。。
実際、このエンジンの使用時間は、、、6時間耐久レースが2レースと練習走行が数本ですので、、、20時間?前後と思われます。。。
走行後には毎回の点検は必須、、、ですかね。。。
そしてまたクリアランスに異常な変化が起こるようならば、、、
その時は、、、
違うメーカー製のキットにするのも考えないと、、、