3月12日
まーだ、春は来ないんですね。
寒の戻りでまだまだ寒いです。
冬の寒い季節でもバイクにお乗りのお客様は、、、ご自分の相棒の為を思ってオイル交換に来店下さいます。
寒いこの時期だから多い現象なのかもしれませんが、、、オイル交換でエンジンから出て来た廃油を観察すると、、、
こちらは一昨日のオイル交換で抜いたオイルで、、、
このようなミルクコーヒー?のような色をした廃油でした。。。
昨日はこちら。。。
だいぶ白い色ですね。
このように、乳白色になったエンジンオイルは、、、水分や燃料のガソリンがエンジンオイルに混入し、乳化したり、オイル量が増えたりします。
この変質したエンジンオイル、、、バイクにとって良い事ではありません。
潤滑性能は低下しますし、、、何と言っても水分が含まれていますので、エンジン内部が酸化、、、サビが発生する原因でもあります。
では、なぜ?このような現象が発生するのでしょうか???
老メカの説明では解りにくいと思いますので、、、良い資料がありましたので、こちらを見て、読んでください。
ホンダの資料になりますが、、、
ガソリンと空気がエンジン内で爆発、燃焼しますが、、、ほとんどの排気ガスはマフラーから排出されるのですが、、、ごく一部はピストンの僅かな隙間を通る抜けて、、、クランクケースに入ってきます。
これがブローバイガスです。
ブローバイガスの成分には、、、冷えると液体に戻ってしまうガスが含まれています。
H2OやHC、、、水とガソリンですね。
エンジン温度が低い時、、、暖気前、、、エンジン掛け始めの時にクランクケース内で結露して、オイルに含まれてしまいます。
でも、その後の走行でエンジンが温まってしまえば、オイルに含まれた水とガソリンは蒸発して、、、元のエンジンオイルに戻るのですが。。。
お客様のバイクの使い方によっては、、、水とガソリンは蒸発せず、オイルに含まれたままになります。
お客様の使い方とは、、、暖機運転をしない、、、1回の走行が短い、、、など、エンジンが十分に温まる前にエンジンを止めてしまう事です。
そんな使い方の繰り返しで、、、一番初めの写真のようなミルクコーヒーのようなオイルの色になってしまいます。
良いことではありませんので、、、日ごろから点検をして、エンジンオイルの状態を監視していただくとよろしいかと思います。
エンジンオイルが白濁し増量すると、、、クランクケース内の容量が不足し、オイルを噴出す事もあります。
噴出すと、、、エアークリーナーケースにホースがつながっていますので、エアークリーナーエレメントがオイルで濡れてしまう事もあります。。。
あるいは、、、噴出したオイルをそのまま吸気してしまう事ももちろんあります。
その結果、エンジンが不調に! こんなトラブルにつながる事も考えられますので、オイル管理は重要ですね。
普通に使っていただいて、エンジンが熱くなればこんな事にはなりませんが、、、おかしいぞ???と思われる方は、バイクの使い方を今一度見直してみてください。
十分な暖機運転をしていただき、その後に走行すると、、、エンジン温度が十分上がり、、、不必要な成分が蒸発しますのでトラブルは防げます。
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