山梨県甲府市の山交百貨店(JR甲府駅南口前)で開催中の「第1回山交古書祭り」で、私は初めて「甲斐飯田銭」(甲斐飯田所鋳銭)を知りました。
「甲斐飯田銭 大字玉点宝(母銭) 寛永通宝」 と 「甲斐飯田銭 小字玉点宝 寛永通宝」 (いずれも明和2年-1765-です)
これは老舗古書店の風雪堂さん出品販売品としてガラスケース内に置かれていました。
飯田とは、飯田球場や山梨県立大学のある土地の地名です。移転前のNHK甲府放送局もここにありました。
偶然ですが9日に甲府市中心街に所用で出かけた時に、渋滞を避けてこの飯田グランド通りを抜けて行ったのです。そしてふと思い出して古書祭りを訪問したら、この古銭に出会いました。まさか、あそこで銭が鋳造されていた歴史があったとは。私は甲州の貨幣といえば甲州金のことしか知りませんでした。
国立国会図書館の資料を検索したら、日本貨幣図鑑の「寬永通寳」の項に「明和甲斐飯田所鋳銭」と記載されています。 山梨中銀金融資料館は未訪問なので、これを機会にぜひ訪ねてみたいと思います。
甲府の古書祭りは、昨年の第10回までは「甲府古書祭り」として開催されてきました。10年の節目を経て今年からは同じ会場で古書籍商組合が主催する「山交古書祭り」、その第1回ということです。
本日はデジカメ持たずに出かけたのでエレベーターの中の案内掲示のみ携帯写真です。後日古書祭りのWebページを再構成する予定です。