2022.07.29 岩波ホール、54年の歴史に幕 ミニシアターの先駆け―東京 時事通信
知られざる世界各地の名作を上映し、ミニシアターの先駆けとして親しまれてきた東京・神保町の岩波ホールが29日、54年の歴史に幕を下ろした。新型コロナウイルス感染拡大に伴う経営悪化のためで、営業最終日に駆けつけた映画ファンからは閉館を惜しむ声が上がった。
岩波ホールは1968年に映画や演劇などの多目的ホールとして開館。2013年に83歳で亡くなった高野悦子さんが長く総支配人を務めた。74年、川喜多かしこさん(93年死去)と共に仏語で「映画の仲間」を意味する「エキプ・ド・シネマ」運動を掲げてからは、大手興行会社が取り上げない名作を上映する単館映画館として運営された。
日本で上映される機会の少ないアジアや中南米、アフリカなどの映画の上映が中心で、女性監督による作品の公開にも力を注いできた。インドのサタジット・レイ監督の「大樹のうた」のほか、ギリシャのテオ・アンゲロプロス監督の「旅芸人の記録」、香港のメイベル・チャン監督の「宋家の三姉妹」など、 これまでの上映作品は66の国と地域、計274本に上る。
最終日の29日は、平日にもかかわらず多くの客が最終上映を見に訪れた。仕事を早退して来た公務員の女性は「若い人たちがいい作品に出会う機会が失われてしまうのは残念」と寂しそうな表情。長年通ったという高校教員さんは「根強いファンがいるのでどうにか続けられなかったのか」と惜しんだ。
知られざる世界各地の名作を上映し、ミニシアターの先駆けとして親しまれてきた東京・神保町の岩波ホールが29日、54年の歴史に幕を下ろした。新型コロナウイルス感染拡大に伴う経営悪化のためで、営業最終日に駆けつけた映画ファンからは閉館を惜しむ声が上がった。
岩波ホールは1968年に映画や演劇などの多目的ホールとして開館。2013年に83歳で亡くなった高野悦子さんが長く総支配人を務めた。74年、川喜多かしこさん(93年死去)と共に仏語で「映画の仲間」を意味する「エキプ・ド・シネマ」運動を掲げてからは、大手興行会社が取り上げない名作を上映する単館映画館として運営された。
日本で上映される機会の少ないアジアや中南米、アフリカなどの映画の上映が中心で、女性監督による作品の公開にも力を注いできた。インドのサタジット・レイ監督の「大樹のうた」のほか、ギリシャのテオ・アンゲロプロス監督の「旅芸人の記録」、香港のメイベル・チャン監督の「宋家の三姉妹」など、 これまでの上映作品は66の国と地域、計274本に上る。
最終日の29日は、平日にもかかわらず多くの客が最終上映を見に訪れた。仕事を早退して来た公務員の女性は「若い人たちがいい作品に出会う機会が失われてしまうのは残念」と寂しそうな表情。長年通ったという高校教員さんは「根強いファンがいるのでどうにか続けられなかったのか」と惜しんだ。
2022.07.29 岩波ホール54年の歴史に幕 ミニシアター文化の先駆け 共同通信
1968年に開館し、日本のミニシアター文化を支え続けてきた東京・神田神保町の映画館「岩波ホール」が29日閉館し、54年にわたる歴史に幕を下ろした。新型コロナウイルスの影響による経営悪化が理由という。
(転載・日本経済新聞)(転載・東京新聞)
1968年に開館し、日本のミニシアター文化を支え続けてきた東京・神田神保町の映画館「岩波ホール」が29日閉館し、54年にわたる歴史に幕を下ろした。新型コロナウイルスの影響による経営悪化が理由という。
(転載・日本経済新聞)(転載・東京新聞)
2022.07.30 ミニシアターの先駆け・岩波ホールが閉館 54年の歴史に幕 RBB TODAY
ミニシアターの先駆けで、50年以上の歴史を持つ岩波ホールが29日の営業を最後に閉館した。
岩波ホールは1968年2月に開館。当時は、多目的ホールとしてスタート。「映画講座」をはじめ「学術講座」「音楽サークル」「古典芸能シリーズ」の4つの柱を中心に、様々な催しものが開催されてきた。
その後、1974年にインドのサタジット・レイ監督の『大樹のうた』を上映したことをきっかけに、映画館としての活動をスタート。当時の日本の映画界をとりまく状況は、欧米の商業的な作品の興行が一般的だったが、岩波ホールは世界の埋もれた名画を世に出す運動として、エキプ・ド・シネマを開始した。
1974年以降、今年7月まで48年間で66の国と地域の274作品を上映してきた。
ミニシアターの先駆けで、50年以上の歴史を持つ岩波ホールが29日の営業を最後に閉館した。
岩波ホールは1968年2月に開館。当時は、多目的ホールとしてスタート。「映画講座」をはじめ「学術講座」「音楽サークル」「古典芸能シリーズ」の4つの柱を中心に、様々な催しものが開催されてきた。
その後、1974年にインドのサタジット・レイ監督の『大樹のうた』を上映したことをきっかけに、映画館としての活動をスタート。当時の日本の映画界をとりまく状況は、欧米の商業的な作品の興行が一般的だったが、岩波ホールは世界の埋もれた名画を世に出す運動として、エキプ・ド・シネマを開始した。
1974年以降、今年7月まで48年間で66の国と地域の274作品を上映してきた。
2022.07.30 さよなら「岩波ホール」…ミニシアターの草分け、世界の名画発掘して半世紀 読売新聞
日本で紹介される機会が少なかったアジア・アフリカ・中南米の名作などに光を当て、上映作は66の国・地域の274作品に上る。コロナ禍で運営が困難となり、閉館となった。
日本で紹介される機会が少なかったアジア・アフリカ・中南米の名作などに光を当て、上映作は66の国・地域の274作品に上る。コロナ禍で運営が困難となり、閉館となった。
2022.07.30 岩波ホール、54年の歴史に幕 埋もれた映画発掘、多様な作品上映 毎日新聞
29日午後7時からの最終回は、約200席が満席となった。上映前に岩波律子支配人が登壇してあいさつ。総支配人の高野悦子さん(2013年死去)の功績とホールの歴史を紹介し、「上映を通じて映画は文化だと確信した。苦労している他の映画館にも足を運んでほしい」と呼びかけた。同9時前に上映が終了すると、場内から大きな拍手が起こった。
29日午後7時からの最終回は、約200席が満席となった。上映前に岩波律子支配人が登壇してあいさつ。総支配人の高野悦子さん(2013年死去)の功績とホールの歴史を紹介し、「上映を通じて映画は文化だと確信した。苦労している他の映画館にも足を運んでほしい」と呼びかけた。同9時前に上映が終了すると、場内から大きな拍手が起こった。
2022.07.29 拍手に包まれた最終上映 ミニシアターの先駆け「岩波ホール」が閉館 朝日新聞
今年(2022年)1月、「新型コロナの影響による急激な経営環境の変化を受け、劇場の運営が困難と判断した」として閉館を発表していた。ホールは当面そのまま残すが、活用法は未定という。
今年(2022年)1月、「新型コロナの影響による急激な経営環境の変化を受け、劇場の運営が困難と判断した」として閉館を発表していた。ホールは当面そのまま残すが、活用法は未定という。
参照・岩波ホール_Wikipedia 「エキプ・ド・シネマ」の解説も書かれています。
私がこの件を最初に知ったのはNHKの記事でした・・・
2022年1月11日 「岩波ホール」閉館へ 54年の歴史に幕 コロナ禍で運営困難に NHK首都圏
埋もれた名作映画を発掘して上映し、ミニシアターの先駆けの一つとして知られた東京 神保町の映画館「岩波ホール」が、コロナ禍の影響で運営が困難になったとして、ことし7月に閉館し、54年の歴史に幕を下ろすことになりました。
岩波ホールは、1968年に多目的ホールとして開館しました。
その後、総支配人の高野悦子さんらが世界の埋もれた名作映画を発掘して上映する「エキプ・ド・シネマ」の活動を展開し、大手の配給会社が扱わない作品を独自に選んで上映する「ミニシアター」の先駆けとして映画ファンに親しまれました。
去年2月には、耐震性の強化やスクリーンを新しくするなどの改装工事を行い、リニューアルオープンしていましたが、岩波ホールによりますと、新型コロナウイルスの影響で急激に経営環境が変化し、運営が困難になったため、ことし7月29日に閉館することを決めたということです。
私は神保町の企業で仕事していた時期もありましたが、岩波神保町ビル には入ったことはありません。昼休みや仕事帰りに寄るのは書店、古書店が多かったです。そして映画を観る余裕も無くなって現在に至る。それでいて岩波ホール終了の記録をしているのは何故だろうと考えながら、この記録を終ります。埋もれた名作映画を発掘して上映し、ミニシアターの先駆けの一つとして知られた東京 神保町の映画館「岩波ホール」が、コロナ禍の影響で運営が困難になったとして、ことし7月に閉館し、54年の歴史に幕を下ろすことになりました。
岩波ホールは、1968年に多目的ホールとして開館しました。
その後、総支配人の高野悦子さんらが世界の埋もれた名作映画を発掘して上映する「エキプ・ド・シネマ」の活動を展開し、大手の配給会社が扱わない作品を独自に選んで上映する「ミニシアター」の先駆けとして映画ファンに親しまれました。
去年2月には、耐震性の強化やスクリーンを新しくするなどの改装工事を行い、リニューアルオープンしていましたが、岩波ホールによりますと、新型コロナウイルスの影響で急激に経営環境が変化し、運営が困難になったため、ことし7月29日に閉館することを決めたということです。
・・と書きましたが、しかしながら、岩波ホール・トピックスの記事一覧を拝読しながら、この「岩波ホールの公式ホームページ 」が保存される事を、そして岩波ホール映画鑑賞が復活する日本社会になる事を祈りたいと思います。復活情報を書ける日が来ることを・・・
【追録 2022.07.31】「岩波の志」/理念/会社概要 ふと思い付いて本社のこのページを初めて読みました。
2021年6月1日 坂本政謙(まさのり)氏が代表取締役社長に就任されて 「岩波の志2021」をお書きになられたのですね。
このページには「岩波の志」/理念/会社概要の他に「種まく人」のマークについて、と本社の案内図もあります。
私は仕事の関係で企業情報の確認もしますが、このようなページは初見です。「岩波の志2021」に感銘を受けました。
2021年6月1日 坂本政謙(まさのり)氏が代表取締役社長に就任されて 「岩波の志2021」をお書きになられたのですね。
このページには「岩波の志」/理念/会社概要の他に「種まく人」のマークについて、と本社の案内図もあります。
私は仕事の関係で企業情報の確認もしますが、このようなページは初見です。「岩波の志2021」に感銘を受けました。