遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

パラグライダーの翼

2007-06-23 22:59:04 | PARAGLIDER
骨の入ってない軟翼なので、翼の中に入る風の圧力とラインにかかる荷重で翼ができています。飛んでないときはへなへなっとなってて、畳んでリュックに入れて簡単に運べます。翼と人間はこの写真に写っている細いヒモ『ライン』で繋がってます。上手な人のグランドハンドリングを見ると時々楽器の弦を奏でるようにラインを操ってるのを見ることができます。
離陸時って一番スピードがのってなくて危険な瞬間です。ただの布きれだったものが翼になる時にラインがからんでるかどうかが問題です。飛ぶ前は畳まれてリュックサックの中にいたんですから稀にきゅっとむすばってることがあるのです。このラインのバランスが狂ってると場合によってはコントロールできませんし、むすばってるところは非常に強度が弱くなってます。離陸までに目視で確認するし、飛行に支障が出るほどのアンバランスは足が地面から離れる前に感じ取れて離陸をやめられるはずです。テイクオフで離陸する人のお手伝いをすることがありますが、突進系の人はどうにもならんことがあります。こっちも体張って止めようとはするんですが・・・。
こういうトラブルはたいていちょっと慣れてきた頃の人に起きますが、不注意が原因なだけじゃなくて、老眼が進んできた人に起きやすいと思ってます。見てるけど見えてないのです。そういう人の場合、準備しているところにさりげなく行って手伝ったりしてますよ。だって、僕がかかわってるときに事故られたらやだもん。
コメント
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