目覚まし時計が鳴る前に目が覚めた。まだ起きるには早い。もう一本後のサンダーバードでも間に合う・・・・。それでも、寝ていられなくなって寝床から出た。朝食を軽くとって顔を洗い、ヒゲを剃って髪のネグセを直し、先週末に着た黒服を再び羽織った。先週は若者の幸せな門出を祝うため。今日は、永遠の旅に旅立った先輩を見送るため。ネクタイの色以外は何も変わらない・・・。
知らせは金曜の夜だった。テレビはNHKの9時のニュースを流していた。電話に出ると滋賀県の大学で働く後輩の声。何年ぶりだろう、久しぶりだ。でも、声が小さく聞き取りにくい。
「Yさんが亡くなりました。」
「え?」
癌だったそうだ。2年上の先輩。O大の研究室ではの学生達を束ねるリーダーだった。僕の知ってる先輩達は皆博士課程を全うできずに研究室を去っていったが、彼は最後まで残って学位をとって卒業した。働いている大学院大学では最後まで仕事の手をゆるめず癌と戦いながら研究していたそうだ。きっと彼は「お疲れさま。安らかにお眠りください」などと断じて言われたくないだろう。まだまだこれからだったのだから。
さようなら。残念です。でも、最後までカッコよかったよ。
本日のお酒:KIRIN THE PREMIUM 無濾過
知らせは金曜の夜だった。テレビはNHKの9時のニュースを流していた。電話に出ると滋賀県の大学で働く後輩の声。何年ぶりだろう、久しぶりだ。でも、声が小さく聞き取りにくい。
「Yさんが亡くなりました。」
「え?」
癌だったそうだ。2年上の先輩。O大の研究室ではの学生達を束ねるリーダーだった。僕の知ってる先輩達は皆博士課程を全うできずに研究室を去っていったが、彼は最後まで残って学位をとって卒業した。働いている大学院大学では最後まで仕事の手をゆるめず癌と戦いながら研究していたそうだ。きっと彼は「お疲れさま。安らかにお眠りください」などと断じて言われたくないだろう。まだまだこれからだったのだから。
さようなら。残念です。でも、最後までカッコよかったよ。
本日のお酒:KIRIN THE PREMIUM 無濾過