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旧精神科医療は思想警察なのか?

精神科病院勤務、就職希望される方へ

2016年04月12日 | 精神科訪問看護
精神科病棟でのルーチンワークについて。
まず、出勤します。
そして1日の担当部屋割を見ます。

今回は一般室の看護ルーチンについて。


取り敢えず申し送りを聴いて、金銭関係、ドクターインタビュー、各種定期検査の有無についてチェックします。
転棟や、退院の予定のある患者は準備があります。
申し送りを聴いてから、検温がスタートする病院は良い精神科です。
駄目な精神科は、深夜が検温します。
精神科に就職希望される方は、朝の検温、そした採血、尿検査などの時間について面接時に質問してみるといいですよ。

悪い病院は深夜にやらせますので要注意ですよ。

申し送り終わり、担当部屋に挨拶に行きます。
そして、担当患者に今日の希望を聞きます。まぁ、だいたいは散歩か買い物、お金の出金、日用品の過不足チェック、ドクターインタビューへの希望などですね。


男性が少ないシフト日の場合は、優先的に隔離室のお手伝いをしにいきます。


それが、終わるとホールで患者とテレビを見たり、新聞を読んだりします。
午前は、そうこうしているうちに終わり昼食の時間が11:30くらいから始まります。

男性は隔離室の応援に回ります。
声をかけながら食事を見守るってやつです。

12:15に食事片付けし、記録、午前の申し送りを済ませ、13:15まで昼休憩です。

私は、更衣室の畳コーナーで昼寝してました。
午後からは、受け持ち患者の散歩、買い物です。院内単独外出される方への対応もします。

精神科病院は、人生の縮図ですよ。
病院ないには四季を感じる場所があり、各種季節のイベントがある。
職員がキャストになり催し物を一緒に参加して盛り上げます。

所謂、精神科パラダイス論の時代です。
下手に社会に出るより一生、公費を使い精神科病院で過ごす方が穏便に過ごせた時代がありました。

さて、午後は15:30からオヤツの時間があります。
そこで、私は普段話せない患者に話しかけて情報収集したり、距離を近づけます。

16:30になると、リーダーに単独部屋の申し送りします。それから、薬局から上がって来た薬のセットをします。

精神科外来は午前が多いため、突然の入院がありますし、予定入院もあります。
その場合、部屋担当でなく、入院準備をチーム全員でするのが暗黙の了解です。

自分の部屋じゃないからと逃げると仕事になりません。

とまぁ、こんな感じで1日が過ぎていきます。
何も変わっ事はしません。
一緒にいるだけです。

悩みごとを聴くというイメージがあるかもしれませんが、悩みごとを話す人は少ないですし、人間関係ができてから、そしてドクターインタビューで本音を話していますから、殆ど聞き流しという傾聴スタイルです。
答えは本人が知っており、看護師があーだこーだ言ってはいけないのです。
経済面はソーシャルワーカー、処遇は看護師長、担当医です。
看護師は伝書鳩ですかね。
『最近どう?夜眠れてる?色々大変だね?』
と関心を向け続けるのが看護の本質かもしれませんね。

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