室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

青春の音楽

2006-09-25 16:59:21 | Weblog
昨日、第2回アストロノーツ(タンゴ&ジャズ)in銅鑼は無事(?)終わりました。
応援にいらして下さった皆様、ありがとうございました。これからもレパートリーを増やしつつ、演奏レベルの向上を図りたいと思っております。今後とも、宜しくお願い申し上げます。
 銅鑼は、トラッド・ジャズ・ファンの集う場だけれど、タンゴ演奏に対しても、実に暖かい。 青春時代にオールド・ジャズを愛好した方達にとって、同時代に聞こえていたタンゴやラテンミュージックも青春時代にタイムスリップさせてくれる音楽らしい。これは、タンゴ・ファンにとっても同じ事が言え、タンゴ・ファンでもオールド・ジャズに詳しい方が多い。昭和20~30年代に流れていた共通の空気なのだろうと思う。いずれにしても、大変喜んで下さる方々がいらっしゃるので、やり甲斐がある。皆さんになるべく長生きをして頂きつつ、タンゴもトラッド・ジャズも、その魅力を多くの方に知って頂く努力をして行きたい。
 ところで、私にとっての青春の音楽って何だろう?嬬恋で31年ぶりに催されたフォークコンサートに熱狂する人々のニュースをやっていたが、勿論、当時のフォークは知っているけれど、自分にとって最も染みこんだ”自分の音楽”ではなかった。”シンガーソングライター”が流行った時代で、私も曲を書こうとした事もあったなあ。でも、社会に不満の声を吐き出すフォークは、憧れの対象ではなかった。私は中学からは洋楽の方に魅力を感じ、クラシックの専門コースにいながら、ポップスを聴いていた。エルトン・ジョンを見に武道館へ行ったり、ディープ・パープルやピンク・フロイドや、エマーソン・レイク&パーマーのLPを聞かせてくれる同級生がいて、やがて、ミシェル・ポルナレフにはまった。高校の第2外国語でフランス語をやった時は、お陰で有利だったと思う。サッカーのサポーターが何故か”シェリーに口づけ”のメロディで応援しているのには、驚いたけれど、懐かしかった。懐かしいけど、一寸恥ずかしくもあり。青春の音楽ってこんな感覚なのかな?
 何故か大声で発表しにくい”我が青春の音楽”だけれど、クラシック一本で他に目をくれる事もなかった”超生真面目な音高、音大生”たちよりは、マシなんじゃないかな?