室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

道産酒の会・9月編

2008-09-17 14:42:48 | Weblog
先週、久しぶりに道産酒の会があってお邪魔しました。
北海道に縁のあるお酒好きな名士の集いで、北海道のサポーターを自認していらっしゃる方ばかり。北海道産の食材、もちろん北海道産のお酒を頂きながら、北海道の話題でいつも盛り上がります。夏の7月8月は休会なので、3ヶ月ぶり。

今回は7月の洞爺湖サミットの経済効果について「観光などは、どうも期待された程ではなかったけれど、お酒だけは良く売れた」という酒造組合の方からのお話があり、「それは良かった」と皆さん口々に喜び、サミットで各国首脳に振る舞われたという”国酒”というお酒に舌鼓を打ち、ニコニコなさっていました。

私は、この日もプリウス号でクラビノーバ持参の身。 ただ一人、銘酒を味わうことが許されず・・ なーんて言うと、まるで飲兵衛のようですが、このブログに何度も書いたように、実際は弱くて、大して飲めないのです。ビールはコップに一杯。ワインもグラスに一杯がやっと。日本酒だってお猪口に一杯で充分。焼酎とウイスキーだけは水割りを一杯最後まで飲めるかな・・というレベルなんです。でも、味について「あーだ、こーだ」言うのは好きなので、皆さんが「美味しいー!」とおっしゃっているのを、お相伴できないのが、ちょっと寂しいー!・・です。

東京道産酒の会の代表世話人の安田さんが、この日、入院中の病院からいらして、ガンとの闘い・・というより、つきあいのお話をされました。17年前から様々なガンにかかり、乗り越えていらしてるのですが、「一日でも長く、楽しく生きたい」とおっしゃっていらっしゃいました。「こうなったら体力を付けるしかない、という事になって、デパートで上等な牛肉を買ってきて食べて、体重を少し戻しました」と、前向きに頑張っていらっしゃるお話に、「自分に、安田さんのような”気力”というものが、あるだろうか・・?」と思い、感じ入りました。

メインのゲスト・スピーカーは、北原白秋の末裔でいらっしゃる北原邦雄さんでした。この日に皆さんで歌った”この道”の歌詞の中の”時計台”は札幌の時計台のことだったのは、聞いたことがありましたが、九州出身の北原白秋の作品の中に、北海道のイメージが結構あったというお話。ご実家が造り酒屋だっただけあって、相当なお酒好きで、お酒に纏わる詩もある等、日本を代表する詩人について聞かせて頂く、貴重な機会となりました。

恒例の利き酒大会が、珍しく3回戦で優勝が決まり、お話など盛り沢山だった割りに演奏の時間に余裕ができました。クラリネットの後藤雅広さん(北海道出身)ギターの阿部寛さん、ベースの小林真人さんという、私にとって贅沢な、一流ジャズ・プレイヤーの皆さんとのセッションを3曲やらせて頂き、賑やかにお開きとなりました。