室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

秋の新宿トラッド・ジャズ・フェス2008

2008-11-17 01:44:13 | Weblog
15日土曜と16日日曜の両日、新宿トラッド・ジャズ・フェスティバルがあり、参加しました。

新宿三丁目界隈の、どこを歩いても、あちこちからジャズが聞こえ、ジャズが溢れ出ます。

溢れ出過ぎて、15日の田部雅美フレンズの会場”ひだり馬”では、曲を演奏していないと、外の”お祭り広場”の音がガンガン聞こえるほどでしたが、負けずにこちらもガンガン
スペースが苦しく、ドラムスのシンバルやスティックと度々接触がありましたが、仲良く、気心の知れた仲間と、愉しく演奏できました。

その次に、”BRUT”で阿部寛とローリング20'オーケストラをやりました。
クラリネット清水万紀夫、後藤雅広、トランペット下間哲、菅野淳史、トロンボーン中島三郎、バイオリン佐藤みさ子、リーダー&ギター阿部寛、ベース小林真人(以上、敬称略)の皆さんに私がピアノ、という編成でした。

2005年に製作したCD”阿部寛ジャズ・オーケストラ”でやった”ザ・コール・オブ・フリークス”や、去年、”角田孝百年記念セッション”でやった”キング・オブ・ジャズ”と”スエズ”をこの編成用に譜面を調整し、他にもバイオリンを使うイントロをを作ったりして、前日にリハーサルをして臨みました。

皆さん、熱心にリハーサルをやって下さり、本番は一定の成果があったと思います。セクション毎にハーモニーやタイミングを合わせ、アドリブの順番、メインや絡み等の役割分担に従って1つの物を作っていく愉しさ、味わいを共有できた、と思います。

お客様もかなりギュウギュウに入り、演奏者もギュウギュウでした。
ベースの小林さんと、スペースを譲り合いながらの演奏となりました。バイオリンのみさ子さんも、演奏中以外はしゃがんで下さっているのが、この写真で辛うじて分かります。ところで、リーダーは何処?

終了後は、皆さん、口々に「もっと広い所でやりたいねー」と言っていらっしゃいました。去年よりは、出世したんですけどねー。

フェスティバルの中の One of them ではありますが、自分たちとしては、一大イベントでありました。愉しく、エキサイティングでした。

残念ながら、打ち上げには参加できず、東京室内管弦楽団のコンサートのリハーサルに行きました。


16日も2本、演奏に参加させて頂いたあと、クラリネットの清水万紀夫さんを中心としたセッションを見ました。他のバンドより、少しモダン寄りのスタイルでした。超・大ベテラン揃いで、世間で云う”大人のジャズ”でしょうか。清水さん、カッコ良かったです。

一口にトラッド・ジャズと云っても数あるスタイルの中で、たまたま出会って気に入ったものを、皆さんそれぞれ研究して追求して続けている訳で、品評会のようなフェスティバルで、改めて「色々あるな~」と思いました。