江戸東京博物館で現在公開されている《五百羅漢》を観に行きました。
今年の2月だったか、2008年に製作されたBSハイビジョンの《五百羅漢》の再放送が今回の公開に先立ってオンエアされた時にたまたま見たため、是非実物を見てみたいと思っていたのです。
久しぶりに行く両国駅。
なんと言っても目立つ国技館。一番右のビルが江戸東京博物館。
3階エントランス広場から建設中のスカイツリーが見えました。
《五百羅漢展》入り口前の巨大な熊手!
特別展会場内はもちろん撮影禁止。買ってきた絵はがきです。
右側は羅漢さんがご自分の面を剥がしてお釈迦さまのお顔をお見せになっている図。上の方では別の羅漢さんが神通力で象さんにシャワーを掛けてあげて、象も嬉しそう。左の図は動物たちにお優しい羅漢さんが、鹿の耳掃除をしている図。
一幅172.3cm × 85.3cm の絵が掛け軸状に2図ずつ並べて展示されています。
狩野派の流れを汲む狩野一信は、江戸末期の絵師で、芝の増上寺がスポンサーでこの壮大な創作に取りかかりました。”狩野”にしては異端の、破天荒で斬新なアイデア満載の作品がこの《五百羅漢》です。
詳細に興味がおありの方は、↓をご覧ください。
http://www.muian.com/muian12/muian12.htm
《五百羅漢》は修行をして一種のスーパーマンの境地にまで至ることができた《聖人》たち。衆生と天界の間にいて、無知な衆生、地獄に堕ちて苦しむ亡者を助けようとします。
京都で《五百羅漢》の石像が置かれたお寺に行ったことがあるし、小田原の大雄山線の駅にも《五百羅漢》があり、各地に《五百羅漢》はあるのでしょう。
狩野一信は、成田山新勝寺所蔵の釈迦文殊普賢四天王十大弟子図や、十六羅漢図などを描き、それがやがて増上寺の《五百羅漢》へのアイデアに繋がっていったのではないでしょうか・・?
羅漢さん達の日常生活、修行の様子、お経をかざしたり、神通力のビーム光線を発して鬼と闘ったり、凶暴な動物を手なずけたり、地震・台風・火事などの災害や、様々なシーンが生き生きと描かれています。
1幅に5人ずつ描いて、百枚で五百人の《五百羅漢》。殆どが2枚で1組を思わせるアイデアで描かれています。あの当時、あまり見かけたとも思えないインド系アフリカ系の羅漢さんも多いです。動植物が繊細に、克明に描かれている辺りは、さすが狩野派です。
今まであまり展示され続けていないお陰か、彩色も綺麗。イマジネーションを広げるだけ広げて、マンガチックな表現まで登場させて、描き切りたかった独自の世界。きっと幕末の動乱であっても、自分の世界に没頭し続けたんでしょうね。
渾身の《五百羅漢》。自分のライフワークに懸ける創作の歓びを感じました。
狩野一信ワールドを堪能して、常設展もざっと観て廻りました。
ミニチュアの町並み展示が多いです。精巧に作られてある物もありますが、ミチュアやレプリカばかりでは、感動には至りません。停滞型テーマパーク。
でもまあ、よく歩いたし、すっかり和風の気分になって、居酒屋へ。
〆は、蕎麦屋へ。
カレー南蛮せいろ・・は、やや邪道だったかな?(温かいお稲荷さんも・・?でも美味しかった)
お蕎麦は、一級品でした。
今年の2月だったか、2008年に製作されたBSハイビジョンの《五百羅漢》の再放送が今回の公開に先立ってオンエアされた時にたまたま見たため、是非実物を見てみたいと思っていたのです。
久しぶりに行く両国駅。
なんと言っても目立つ国技館。一番右のビルが江戸東京博物館。
3階エントランス広場から建設中のスカイツリーが見えました。
《五百羅漢展》入り口前の巨大な熊手!
特別展会場内はもちろん撮影禁止。買ってきた絵はがきです。
右側は羅漢さんがご自分の面を剥がしてお釈迦さまのお顔をお見せになっている図。上の方では別の羅漢さんが神通力で象さんにシャワーを掛けてあげて、象も嬉しそう。左の図は動物たちにお優しい羅漢さんが、鹿の耳掃除をしている図。
一幅172.3cm × 85.3cm の絵が掛け軸状に2図ずつ並べて展示されています。
狩野派の流れを汲む狩野一信は、江戸末期の絵師で、芝の増上寺がスポンサーでこの壮大な創作に取りかかりました。”狩野”にしては異端の、破天荒で斬新なアイデア満載の作品がこの《五百羅漢》です。
詳細に興味がおありの方は、↓をご覧ください。
http://www.muian.com/muian12/muian12.htm
《五百羅漢》は修行をして一種のスーパーマンの境地にまで至ることができた《聖人》たち。衆生と天界の間にいて、無知な衆生、地獄に堕ちて苦しむ亡者を助けようとします。
京都で《五百羅漢》の石像が置かれたお寺に行ったことがあるし、小田原の大雄山線の駅にも《五百羅漢》があり、各地に《五百羅漢》はあるのでしょう。
狩野一信は、成田山新勝寺所蔵の釈迦文殊普賢四天王十大弟子図や、十六羅漢図などを描き、それがやがて増上寺の《五百羅漢》へのアイデアに繋がっていったのではないでしょうか・・?
羅漢さん達の日常生活、修行の様子、お経をかざしたり、神通力のビーム光線を発して鬼と闘ったり、凶暴な動物を手なずけたり、地震・台風・火事などの災害や、様々なシーンが生き生きと描かれています。
1幅に5人ずつ描いて、百枚で五百人の《五百羅漢》。殆どが2枚で1組を思わせるアイデアで描かれています。あの当時、あまり見かけたとも思えないインド系アフリカ系の羅漢さんも多いです。動植物が繊細に、克明に描かれている辺りは、さすが狩野派です。
今まであまり展示され続けていないお陰か、彩色も綺麗。イマジネーションを広げるだけ広げて、マンガチックな表現まで登場させて、描き切りたかった独自の世界。きっと幕末の動乱であっても、自分の世界に没頭し続けたんでしょうね。
渾身の《五百羅漢》。自分のライフワークに懸ける創作の歓びを感じました。
狩野一信ワールドを堪能して、常設展もざっと観て廻りました。
ミニチュアの町並み展示が多いです。精巧に作られてある物もありますが、ミチュアやレプリカばかりでは、感動には至りません。停滞型テーマパーク。
でもまあ、よく歩いたし、すっかり和風の気分になって、居酒屋へ。
〆は、蕎麦屋へ。
カレー南蛮せいろ・・は、やや邪道だったかな?(温かいお稲荷さんも・・?でも美味しかった)
お蕎麦は、一級品でした。