夕方、次男が「やっと、コレを使わせてもらうヨ。」と言ってカバンを見せにきた。 数年前・・正確な年は忘れた・・目指していた資格試験に合格した折にプレゼントしたカバンだ。 (*2012年1月と判明)
彼は理系の学士サマなのだが、某研究所に就職して一年で辞めた。 「薬品の匂いの中にいると頭痛がする」がその理由。 が、国立大の院卒の多い職場で私立の新学卒。ノンビリ学んできた彼はプロ意識も薄く圧倒され、精神的に"匂いに過敏になった"とオッカサンは勝手に推測。 以後、時おり友人とは行き来していたが、”引き籠り”に等しく見えた。 ハローワークは毎日通う所ではないそうだが、目に見える就活もせずに家でノウノウしているのを見ると我が心中は穏やかならず! ホボ一年後、栄養食品の会社のご希望の営業職に就職してヤレヤレ。 前述の友人たちは、「就職活動をしていたとは思わなかったヨ。」と。 が、10余年前の時世、会社の統合、整理などで度々転職せざるを得なく、ある時をもって「資格を取る」と決意するに至った。 仕事、夜勤をしながらの独学。3年目, 解答合わせの後、ホボ合格の確信を持ったようだったが、「解答の記入ミス」で基本点はクリアしながら必須科目に一点足りずにアウト。 珍しく粘り腰で問い合わせもしていたが、結局、またも二度目の“擬・引き籠り”時期を経て、別の資格試験に挑戦。で、数年前に文系の”〇△◎士"合格となった次第。
ホッとしたオッカサンはカバンをプレゼントした。 が、彼、いっこうにその資格を申請し営業する気配なし。バイトしながら、月に1~2度、我が弟の事務所に見習い兼手伝いに行く・・・が、何年続いたのだろう。 弟も、「丁稚奉公修了!」をいう気配なし。 時折、本人に小言、愚痴をこぼすと不機嫌になる。 ソンナ不機嫌時期の真っ只中の昨年5月末、ハローワークで見つけたという現事務所に、締め切り直後に応募して即、採用となった。 (”直後”とは彼にしてはチョ~積極的!) イズレ正職員にとのことだが、彼の意思で週3~4回の事務所勤務と夜勤バイトが先月まで続いていた。 今月から事務所が移転、それと同時に彼も専従となったわけだ。
ア~言えばコ~言う。 整然と自論をノタマウと、私は黙するのみ。 気持ちよく日々暮らすことが一番・・・という結論に達し、以後は黙々と夜勤先のユニフォームとワイシャツを洗ってきた。 が、どうやらユニフォームの洗濯・アイロンがけは終わったかな? 長男滞在中の上機嫌はこの件も影響していた? 良かったよかった!
先ほど、「カバンありがとう!」と言って出勤した。 いってらっしゃい。