晴れ。晴れたのは僥倖だった。
ライダー達がこれを最後とばかりに走りに出動している中、半分騙されたような気がする仕事を片付けてからトライアンフTR6SSの修理を開始しました。走れないバイクはただの鉄屑です。走れる日に走れない状態というのは、遣る瀬無い、嫌な気分です。
とりあえず簡単な作業から。オルタネーターが壊れて変な電流が流れたせいなのかは不明ですが、配線が焦げていました。このままだとまたトラブルの元になりそうなのでギボシを交換します。ご覧のように作業性最低な中、無事に交換を完了しました。
オルタネーターのローターを組み付ける訳ですが、その前にご覧のようにローターキーが取り付く部分が斜めに削れてしまっています。このままだとまたすぐに外れるので、地道に手作業で削り、断面を凹にしなければなりません。延々と根暗に削り続けました。
ローターキーのオーバーサイズを嵌め込んでみます。無事にぴったり。当然ながらオーバーサイズを使っていますので、ローター本体の溝とも合うわけがありません。そっちも黙って合わせます。あまりにギリギリで手では押し込めない位に渋いので、もう少し調整が必要です。面倒なのでぶっ叩いて嵌め込んでしまうという選択肢もありますが、今度は外れなくなるのでやめておきます。やりたいんですがね。延べ三時間半もただひたすらヤスリで削り続けるという拷問級の作業でした。
無事に仮組みできれば、また面倒な作業が待っています。ローターとリングとのクリアランスを確保しなければなりません。この精度の悪さ、メンテナンス性の悪さは覚悟していましたが、素人がやる作業ではない作業なので仮に無事に組み付けられたとしてももはや信用できません。次はどこが壊れるんだという心配が常に付きまといそうです。
明らかにリコール級の欠陥だと思います。五十八年前のトライアンフ社を相手取り、訴訟を起こさねば。
仕事とヤスリで疲れ切り、せっかく放送されたブラタモリもほとんど寝てしまっていました。テンションガタ落ちですが、なんとか気力を振り絞り、作業します。明日は自転車で峠アタックの予定が台風接近につき、天候が怪しいので中止となったので。
疲れました