苛立ちを抑えて修理する。忍耐という美徳

2020-10-11 22:11:43 | バイク:モーターサイクル

  晴れ。けっこう暖かかった。

 そんな休日、ただひたすらバイク小屋に篭ってもくもくと「修理」をしていました。蹴り倒したくなるのは人間として普通の感覚かと思います。蹴り倒しませんが。

 早速やりたくもない「修理」の状況報告を。

 

 仮組みしてローターとリング部分とのクリアランスを確認します。0.2でもけっこう入りますがやや渋め、0.15だとけっこう緩いという状態。この後、ナットを締めても確認。クリアランスが確保できたので仮組み確認完了です。

 

 本組みして行きますが、ローターナットを規定トルク値で締め付けなければなりません。しかし、このどこまでも整備性が悪いクソメーカー(あ、本音が出ちゃった)、クランキングを止めるための固定にはまるで思考が及んでいないようで(頭が悪いのか?)、ご覧のように後輪後部に何か挟んで動かないようにするしかありません。しかし、タイヤがくっついている以上、必ずずりずりと回ります。力技で強引に押さえつけ、車体が浮き上がるくらいの力で押さえつけた状態でようやくナットを締めることができます。ただ、こんな状態でまともなトルク管理ができる訳がありません。トルク管理とは基本的にボルトを最後付近まで締め付け、「当たった」部分からトルクレンチで締めて規定値を確認するもの。根本的に動く部分では管理出来るはずがない。それでも一応、何度も車体が浮き上がるくらいの力をかけて後輪を押さえつけ、「回らない状態」でナットを締めた上でトルク値に達しました。トルクレンチがカチッと鳴るまでということです。不安なので何度か繰り返し、おそらく大丈夫、という状態です。コンバートキットとか売ってないの? こんなバカな部分、欠陥純正品なんて使う必要はない。

 めちゃ苛立っているのがお分かり頂けるかと思います。(´д`#)

 腹が立っても仕方ないので、忍耐という美徳を発揮しつつ作業を継続します。

 

 固定後、しつこくローター周囲のクリアランスを確認し、配線作業。これまたギリギリすぎてまともに入りません。でも少し頭を使えば入ります。答え。556を配線カバーに軽く塗るだけ。滑りをよくすればあっさりと入ってくれます。クレだけに。

 

 無事に配線を通しました。

 

 接続完了。赤い部分がギボシなど接続端子のある部分です。本当はカバーの下を通した方が見栄えはいいのですが、ギボシ交換のために短くなっている上にカバーの下でどうしても配線テープを巻けずに断念しました。どうせまた壊れるから修理しやすい方がいいですしね(自分の作業を全く信用していない)。

 

 一応、修理完了。ロックタイトの硬化に二十四時間必要ですので今日はこのまま放置します。バッテリーやらステップやらも組み付け完成した状態。プライマリーカバーに液体ガスケットを塗布した手前、プライマリーオイルも入れていません。次回、不安しかない試走となります。こんなにバイクに乗りたくないと感じたのはバイク人生十五年近くで初めての経験です。

 

 あまりに工具まみれで雑然としていましたのでヤケクソ(笑)で工具ケースも買っちゃいました。TR6SSは不安が暗雲の如く垂れ込めていますが。こちらはスッキリ晴天。

 「修理」に一日かかってしまい、ほとんど何もできませんでした。やはり来年はドリーム50と涙のお別れをしてSR400なり250ccの何かなり二号機を導入する必要がありそう。はっきり言って、自分で修理した欠陥を抱えた状態の車で遠出はしたくありませんし、できませんからね。爆弾を抱えて走っているようなものですから。

 そんな苛立った二日間の休日が終わりました。もはや戦い、のレベルでした。この苦痛が次週、歓喜に変わりますように