晴れ。日中は過ごし易い、丁度い陽気だった。
オリンピック・パラリンピックが閉会してしまい、何やら燃え尽きたような奇妙な状態のせいか、何かにと面倒ごとに巻き込まれているような気がします。ま、過去からの遺産ですが(笑)。
オリンピック・パラリンピック観戦に浮かれていたばかりではありません。きちんと読書もしていました。
川端康成著「舞姫の暦」を読み終わりました。これは戦前に新聞に掲載されていた作品で、「愛の童話」という本人評。川端氏は舞踊に並々ならぬ感心があったそうで、本作品も舞踊が背景となっています。戦前の作家さんは、作品を練り上げる能力が高く、無駄な説明はなくとも登場する人物像がきちんと想像出来るように構成されていたりと良く出来ていました。最後のシーンがかなりあっさりとしていますが、想像を掻き立てる締めくくりでした。
現在は谷崎潤一郎著「刺青・秘密」を読んでいます。短編集なので、あっさりと重要な作品である「刺青」は読み終えました。短いですが、怪しい情熱を感じさせます。と、いうか現代でコレ(気になる方はどうぞ一読を)をやったら絶対逮捕だろ、という展開から、後年の悪を感じさせる最後でした。
明日もきっと何かが起こると思いますので、今日はこの辺で