日本語おもしろ発見

日々の生活から

今でも遣う係り結び2

2009-05-05 21:41:56 | 日本語豆知識
 「仰げば尊し」を卒業生が歌い、「蛍の光」を在校生が歌う・・・私はこれを6・3・3で12回、少なくとも高校を除いた6・3の9回は確実に経験しています。

 「蛍の光」の歌詞は故事、係り結び、掛詞が遣われていて、教材にもってこいです。もとはスコットランド民謡ですが、日本ではなぜか卒業式で歌われたり、閉店間際の時に流れたりしています。

 さて、その「蛍の光」の歌詞

   ほたるの光、窓の雪(この「き」の高音部は音程がとりにくい^^)

   書(ふみ)読む月日、重ねつつ

   いつしか年も、すぎの戸を

   あけて今朝は別れゆく

 係助詞「ぞ」が遣われているので、結びの「ゆく」は終止形ではなくて、連体形ということですね♪

 故事は「蛍雪の功」で有名ですが、掛詞はあまり知られていないかも。

 私も長い間「すぎのとを」って変だなと思いながら歌っていたように思います。

 そうですね~「すぎ」は「年が過ぎ」と「杉」、そして「あけて」は「夜が明けて」と「戸を開けて」の意味を掛けているんですね。

 改めて見ると、なんだか、おしゃれだわ~

 高校生のとき、大学に入ったら、乗馬をしないかと友達に誘われて

 「馬が合わないから嫌だ」

 と答えました。私は自分の答えに酔いしれていたのに、その場に居合わせた友達の白けた顔といったら・・・今でも忘れられません^^
コメント
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