日本語おもしろ発見

日々の生活から

「休む」の意味

2013-06-03 17:07:12 | 日記
妹に電話をかけると,4歳の姪っ子が電話に出ました。風邪をひいていて,保育園を休んでいるようです。

姪「今日,保育園,休んだ」

私「そうかあ,どないしたん?」

姪「お腹が痛い」

私「そうかあ,ゆっくり休みよ」

姪「うん,もう休んでる」

おもしろ~い。姪は,保育園をすでに休んでいる(欠席している)と最初に言っているのに,私がもう一回休め(ゆっくり休息をとれ)と言ったから,おばちゃん,さっき,保育園休んでるって言ったのに,なんで,もう一回,保育園を休めと言ったのと言いたかったのでしょう。ちゃんと聞いてよという雰囲気が伝わってきました。面白かった~。

姪っ子よ,「休む」には,「欠席する」だけではなく,「休息する・寝る」という意味があるのだよ。言葉にはいろいろな意味があるけれど,姪っ子にとっては,「保育園を欠席する」という意味の「休む」が一番大きな意味だったみたいです。成長するにつれて,言葉のいろいろな意味を知っていくのでしょう。小さい子との会話って本当に面白いなあと思いました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「お前って言わないで」

2013-06-03 16:36:58 | 日記
人称代名詞は面白いです。さきほどの子どもたちが,なぞなぞの後もいろいろと話をしていて,そのうち,一人の男の子が,女の子に向かって,

「お前,うるさい」

と言ったのです。すると,女の子が,

「お前って言わんといて」(文末の言葉遣いは正確ではないかも)

と怒っていました。こんな小さな子が,自分のことを「お前」と言われたことに対して,抗議している様子がなんともほほえましく・・・。

男性が女性のことを「お前」という二人称で呼ぶのは一体何歳からなんだろうと思いました。

ちなみに,私のことを「お前」と呼ぶ人はほとんどいません。私も自分と同等以下の人に「お前」と言われたら,多分,さっきの女の子のように怒るでしょう^^
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハルはハルでも人間のハルは?

2013-06-03 16:28:39 | 日記
電車の中はネタの宝庫ですね。

5歳か6歳ぐらいの男の子3人と女の子1人が楽しそうに電車の中で話しています。その風景がとてもほほえましかったので,聞くともなしに聞いていると,

「ハルはハルでも人間のハルは?」

というなぞなぞを女の子が出しました。私の子どものころの代表的ななぞなぞは,

「パンはパンでも食べられないパンは?」「フライパン」

だったので,最近のなぞなぞは変わっているなあと思いながら,答えがわからず聞いていると,なんと答えは,

ハルカちゃん~。隣りのクラスにいる~」

だったのです。なんと,女の子の名前が出てきました。それも面白いし,「ハル」じゃなくて,「ハル」だったのも,最近の名前だなあと思って,名前の変遷にまで思いが及んで,楽しかったです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ののか?!」

2013-06-03 16:19:28 | 日記
週末は学会で大阪に行きました。電車に乗ると,面白い言葉に出会いますね。

先日,電車を待っていると,あるおばあさんが,

「ののか?!ののか?!」

と大きな声で人を探しながら,叫んでいるのです。てっきり,「ののか」という名前のお孫さんを探しているのかと思ったら,

「おじいさん,ののか?!」

と言っています。なんだ,なんだと思っていると,おばあさんの背後に,そのおじいさんが!!

おじいさんが答えました。

「乗る」

ああ,そうだったのか。おばあさんは,「乗るのか」と言っていたのです。「ののか」→「ののか」→「ののか」

という音韻変化だったようです。

私が言うとしたら,「乗るんか」で「る」じゃなくて「の」のほうを変化させるだろうなと思いながら,でも,「乗るんか?」じゃなくて,「乗る?」って聞くかなとも思ったり,電車を待つ間に,いろいろと考えることができて楽しかったです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キムチどころか・・・

2013-06-03 16:13:11 | 日記
先日,おいしい焼肉を食べました。実は私,お肉はあまり食べないのですが,そのお店のお肉は本当においしくて,また是非,行きたいと思いました。

さて,そのお店でキムチが出てきたのですが,横に座っていらっしゃった先生が,

「○○さんは,キムチを漬けることができますか」

とおっしゃいました。私が韓国に3年間いたので,お尋ねになったのでしょう。私は,

「先生,そんな,キムチどころか・・・」

と言うと,

「もっと,難しい宮廷料理が作れるのですか!!^^」

とおっしゃるのです。

「ま,まさか!!先生,御存知じゃないですか。私があまり料理をしないのを!!キムチどころか,簡単な浅漬け(日本の)もできません・・・」

この会話は非常に面白いと思いました。「どころか」は日本語の大事な文型なのですが,教えるのが結構難しいのです。「~どころか」は,後半に否定表現がよく使われ,

「~どころか,~も~ない」

というように,それよりずっと簡単なものもできない,という意味になります。つまり,私の答え方がよく用いられる方かなと思うのですが,先生の用法も,使われないことはないのです。後半で肯定表現が用いられて,それよりもずっと難しいものもできるという意味になりますね。

私は中級の日本語のクラスでは,否定表現を中心に教えることが多いですが,そうでない文も多く,授業でどう教えるかは難しいところです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする