夏休みに,合宿で粟津温泉に行きました。旅館の仲居さんが,地元の言葉とか,料理の名前とか,詳しく教えてくれて,とても面白かったです。
赤身の魚の刺身が出たところ,
「一般的には,『カジキマグロ』と言われていますが,こちらでは,『サワラ』と言います」
なるほど。赤身だけれど,サワラなのかと思いました。
料理について,一通り説明がありました。その中の一つ。
「この寒天を,この木の枠の中に入れて,下からぎゅっと突いて,心太にして召しあがってください」
そのとき,私は「寒天」と「心太」について,区別していませんでした。
まだ突いていない寒天の状態で,
「『心太』どう?おいしかった?」と隣にいた院生に聞くと,それを聞いた仲居さんは,すぐさま言いました。
「まだ,突いていないから,『寒天』ですね。『寒天』を突いて,細長くしたら,『心太』になります」
なるほど。中身は同じでも,形によって呼び方がかわるのか。ふむ。