日本語おもしろ発見

日々の生活から

YUKIZURI

2014-09-27 11:58:26 | 日記

YUKIZURI

皆さんは,ローマ字で大きく書かれたこの文字を見たとき,何を想像されるでしょうか。

金沢に行った時,駅構内のポスターに書かれていた文字列です。当然,写真とともにありますから,勘違いのしようはないのですが^^

私はこのローマ字を見たとき,一瞬,

行きずり?」

と思ってしまいました。もちろん,違います。そう,兼六園の冬の名物詩,

雪吊り

が正解です。

松などの植木が雪の重みで折れないように,縄で枝を吊って支えることです。

現代仮名遣いで書くと,「ゆきり」と「ゆきり」で違いますが,ローマ字で書くと同じなので,一瞬,「行きずり」のほうを思い浮かべてしまいました。

「行きずり」と「雪吊り」,随分違いますね。

 『広辞苑』第6版DVD版より

ゆき‐ずり【行き摩り・行き摺り】

1.道ですれ違うこと。また、その時、匂いなどがつくこと。風雅和歌集旅「―の衣にうつれ萩が花旅のしるしと人に語らむ」。「―の人に道をたずねる」

2.道を行くついで。通りすがり。狭衣物語4「かのありし―の梢に」。「―に立ち寄る」

3.ちょっとしたこと。かりそめ。その場かぎり。今昔物語集28「―のうちつけ心に宣はむこと」。「―の縁」

 →ゆきずり‐の‐すくせ【行き摩りの宿世】

 →ゆきずり‐の‐ひと【行き摩りの人】

コメント
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