白河法王と崇徳上皇の争い、親子の溝を埋める為に躍起になっていた清盛、
その子・重盛も後白河上皇と二条天皇の争いを止めるのに必死になっている
ようですが、人も違えば時代も違うのです。
若き重盛には中々理解が出来なかったようですね
池の禅尼の最後の言葉、「断じて絶やしてはならぬ」
か細い声でしたが、力強い声でもありました。
誰に向かって話した言葉なのでしょうか??
清盛ではなく頼盛の目を見て発した言葉なのでしょうか??
清盛が忠盛の子でないとすれば平氏の血筋を繋ぐのは清盛以外でなくては
なりません。
正室である池の禅尼の子が最も相応しいのです
家盛亡き後、頼盛しかいません
禅尼の本心は頼盛にこそ平家の棟梁をと心の中では思っていた筈です
それが出来ない現状を踏まえ『清盛と争ってはならぬ』と言いたかったのでし
ょうか??
もし清盛と争うような事になれば忠盛と禅尼の血を引く子がいなくなり血も途
絶えてしまいます
この短い言葉の中に怨念が込められている気がします。
結局、清盛の血筋は殆ど絶えてしまいます。
絶えさせたのは禅尼が救った頼朝で、忠盛と禅尼の血を残したのも頼朝です
見方を変えれば平氏の正当な血を残す為に禅尼が頼朝を助けた事になりま
すね
忠盛と禅尼の血は現在にまで続いるのですから、分からないものです。
げに恐ろしきは女、いや母の怨念でしょうか??