実際の三成はここまでえげつない人物だったとはとても思えません
個人的には好き嫌いがはっきりしていた人物だったのではないかと…
勝ち誇ったように薄ら笑いを浮かべる演技は悪役その物でしたね
ドラマでは典型的な官僚として描かれている三成ですが、権謀術数、
相手を陥れ自分のミスは自ら責任も取らず相手のせいにして保身を
図る。
もし?光成が本当にそのような人物であれば両軍合わせて20万以上
と言われている関ヶ原の戦いを起こす事など出来る訳がありません。
主役を際立たせる為に善人悪人を強調する大河ドラマならではの描
き方ですね
秀長が亡くなり利休も切腹、豊臣政権の中枢で唯一残ったのは官兵衛
唯一人
その官兵衛さえ取り除けば自分の思うがままに天下を動かせると…
三成を悪役として描こうとするドラマの意図を感じます
戦争は始めるよりも終わらせる方が難しいと言われています
とことん戦うと両軍とも痛手が大きく立ち直る事すら出来なくなるからです
秀吉が進めた唐入りは、戦を終結する術を考えていない下の下の戦だっ
たと僕は思っています
ドラマの中で家康が言った「殿下が夢から覚めるのを待つしかあるまい」と
いう思いは殆どの大名を代弁した言葉なのかも知れません。
官兵衛なら戦を始める以前に終わらせる術を考えていた筈です。
おそらく官兵衛には理解の出来ない戦だったでしょうね
当時の日本は世界一鉄砲を保有していたと言われています
多数の鉄砲を揃え戦うのですから短期間で朝鮮王朝の都・漢城を占領出来
たのも頷けます。
問題は食料の補給です
いくら最新式の武器と多数の兵がいたとしても食料が少なければ短期決戦に
持ち込むほかありません。
脱走兵もかなりの数だったとか?土着した兵も多数いたとも言われています。
意味の無い戦だった証拠です
そういう意味でも唐入りは年老いた秀吉の悪夢だったのでしょうね