森喜朗、青木幹雄ら「金満政治家」は、生活苦に喘ぐ庶民を軽視し続けると手痛い反撃を受けるだろう

2006年12月03日 18時42分09秒 | 政治
◆自民党の森喜朗元首相や青木幹雄参議院自民党会長らの最近の発言を聞いていると、来年7月の参議院議員選挙の結果にしかほとんど関心を持っていないかのようである。その一方で庶民の生活がどうなろうと知ったことではないといった感が強い。
 ◆このところ、JR電車で「人身事故」が相次いでいる。人身事故とは、飛び込み自殺を意味している。東京都内を走っている電車には、ここ10年の間、毎年300人を下らない数の人が、飛び込んでいる。かつては1月ごろから3月ごろまでがとび込み自殺のシーズンだったが、このごろは、オールシーズン型になっている。路線で最も人気の高かったのが、赤っぽい色の中央線だった。甲府や松本あたりでは、「中央線」は、「信用できない」という言葉の代名詞になっているそうだ。近年は、青い色の京浜東北線の人気がグングンうなぎのぼりで、東京駅ばかりか、埼玉県の川口駅でも、よく飛び込む。「人身事故です」と車内放送が流れるたびに、「またか」とうんざりさせられるが、「政治家や行政官の失政の犠牲者がまた出た」と胸が痛むと同時に政府及び自民・公明連立与党の「経済無策」に怒りが込み上げてくるのを覚える。
 ◆トヨタ自動車が2兆円の営業利益を上げるなど大企業の好業績を伝える報道に「金満政治家」たちが浮かれている一方で、勤労者の賃金水準は、依然として低迷を続けている。全国には、2万4000人のホームレスがいる。この数は、減りそうもない。刑務所に拘禁されている受刑者の大半が、刑期満了が近づくと鬱病にかかるという。出所しても行く当てもないからである。高齢者向けの尾道刑務所は、出所者の80%が再び舞い戻ってくるという。いまや刑務所ほど居心地のよい所はないのだそうである。「刑務所が天国で娑婆が地獄」という天地が逆さまになっているのである。
◆かつてロシアの映画監督・エイゼンシュタインが「モンタージュ法」という映像手法を用いて「貴族」と「農奴」を対比して社会の矛盾を表現した。参議院議員選挙で勝つことしか興味のないように見受けられる森喜朗元首相や青木幹雄参議院自民党幹事長ら「金満政治家」たちのあさましい姿と生活苦に喘ぐ多くの庶民の姿は、まさに「モンタージュ」の好材料になりそうである。「戦艦ポチョムキン」ではないけれど、「庶民」を軽視し続けていると、手痛い反撃を受けるだろう。
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