下村博文官房副長官は、「小泉改革路線」をコケにする抵抗勢力の権化か、ゴミ政治家か

2006年12月09日 14時52分26秒 | 政治
◆「小泉政権はアブノーマルだった」とは、いかなる存念であろうか。下村博文官房副長官が、こう発言したそうである。朝日新が12月9日付朝刊の囲み記事で伝えている。発言は、TBSのCS番組の収録(8日)で吐露されたものである。道路特定財源の一財源化の決着の際に、小泉前首相に比べて安倍首相のリーダーシップが見えないと指摘されたことに対しての反論である。下村官房副長官は「小泉さんは与党を抵抗勢力と言うことで対決姿勢をとった」と批判する一方で安倍首相について「議院内閣制の中で非常にオーソドックス」と弁護したという。
◆「小泉改革路線」をコケにしており、時代錯誤も甚だしい。一体、この政治家は、いまの日本をどう認識しているのであろうか。小泉前首相でさえ225兆円規模の「特別会計」に大ナタを振るうことができなかった。「小泉構造改革」は、未だ志半ばにして後継者である安倍首相に託されたはずである。安倍首相が「小泉首相の構造改革路線を継承する」と約束して政権の座に就いたのも束の間、「改革路線」を放棄するような態度を取っているように、多くの国民が受け取っているのを下村官房副長官は知らないのであろうか。
 それを糊塗するような下村官房副長官の発言は、聞き捨てならない。下村官房副長官こそ「抵抗勢力」そのものと言える。それがはっきりしてきた。もし、安倍首相に「改革継続」の意志が残っているとすれば、下村官房副長官は、獅子身中の虫ということになる。即刻、排除せねばなるまい。
◆下村官房副長官は、東京23区の外れ板橋区を拠点に学習塾を経営して身を起こし、交通遺児であることを殊更売り物にして板橋区会議員となり、東京都議会議員を経て、衆議院議員になった政治家である。若い時から 孔子の儒教に傾倒するなど「古い政治思想・哲学」の持ち主である。「女性は家庭にいればよい」などと発言するのは、これがためである。根底に「男尊女卑」の思想がある。そのような古さが、今回の「反動的」な発言として顕現したのであろう。
 しかし、いまの日本は、下村官房副長官が、「小泉政権はアブノーマルだった」と間抜けな発言を許すほど「ノーマル」ではない。国家財政は、一般会計を見る限り、「破綻」したままであり、 国民の間の「格差」は拡大の一途をたどり、自殺者やホームレスは、依然として減りそうもない。学校では、いじめ自殺が続出している。まさに「地獄」の様相を深めている。社会が「アブノーマル」であり、緊急事態である以上、国民の生命・身体・財産を守る責任のある政治家、なかでも国家最高指導者たる安倍首相が、「非常時」との時代認識を持ち、たとえ「アブノーマル」と非難されようとも、重大な決意を持って「改革」に望むのでなければ、国家を経営することはできない。下村官房副長官のような腑抜けた発言をしている余裕は片時もないのである。               
◆記事によると、下村官房副長官は「官邸側のPR不足かなという感じはする」と発言して、「広報戦略のまずさ」について反省して見せたという。何というバカな発言をする政治家であろうか。「チンドン屋」には悪いが、チンドン、チンドン、下村官房副長官が鳴り物入りで騒ぎ立てたところで、「尻」は丸見えなのである。
時代も、政治経済構造、おまけに社会構造までも、カビの生えた「陋習」を守ろうとする「抵抗勢力」の権化のような政治家は、いまの日本には不要である。言うなれば、「ゴミ」である。側近から「議院内閣制の中で非常にオーソドックス」と言われている安倍首相も「ゴミ」と言っても言いすぎではない。 
 下村発言こそ安倍内閣の支持率を低下させる元凶といえよう。                  
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