老害政治家・福田康夫首相の観閲式での訓示は、「誠」のない老害発言にすぎない

2007年10月29日 18時10分55秒 | 政治
◆福田康夫首相は10月28日、埼玉県の陸上自衛隊朝霞駐屯地の朝霞訓練場で行われた観閲式で訓示した。守屋武昌前防衛事務次官をめぐる産軍癒着疑惑について苦言を呈したのは当然だった。しかし、インド洋での海上自衛隊補給部隊による給油活動について、「海上輸送に資源の多くを依存する国益に合致するもので、国際社会に対し果たす責任だ」と改めて継続の必要性を強調した発言には、思わず笑ってしまった。イラクでの航空自衛隊の人道復興支援活動に触れ「長い自衛隊史で忘れることのできない快挙だ」と称えた下りでは、もはや呆れてしまった。
◆福田首相自身は、丸善石油(現コスモ石油)のサラリーマン(外国部輸入課長を最後に父・福田赳夫元首相の秘書官となる)だった経緯があるなど石油業界と深くて強い関係を持っており、2006年4月25日、中東を歴訪し、外交力をアピールし、「ポスト小泉」への意欲を滲ませていた時期があった。
◆これほど自衛隊を褒め、インド洋での給油活動やイラクでの人道復興支援活動をする絶賛くらいなら、ブッシュ大統領のように思い切って現地入りしてはとうかと思ったからである。首相番記者を引き連れて行き、自衛官を激励する姿を撮った映像を日本ばかりか世界に配信すれば、日本がいかに国際貢献をしているかを強烈に印象づけられるはずである。
どうもこの老害政治家は、こんな簡単なことも思いつかないらしい。観閲式の訓示が、「老害発言」に聞こえてしまう。
◆共同通信社が10月27、28両日に実施した世論調査の結果によれば、福田内閣支持率は、50.2%で政権1か月で7.6ポイント低下したという。「行動力」のない「口先だけ」の老害首相の「低落」がいよいよ始まったようである。「巧言令色少なし仁」、福田首相は、「誠」はない。
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