◆「野田佳彦首相は、民主党の葬儀委員長、代表選挙は、葬儀委員長選びだった」と片山善博元総務相が、9月23日午前6時からのTBS番組「時事放談」でズバリ断じた。私もまったく同感である。代表に再選されたとはいえ、だれからも祝福されない哀れな首相だ。
しかも、ただただ、政権に恋々として、権力の旨みを吸い尽くそうという欲望、私利私欲のみが剥き出しで際立っている。何のために政権にしがみつくのか。それは、2013年8月28日の衆院議員任期満了、同年7月28日までの参院議員(半数)の任期満了までしっかり歳費とボーナス、通信費などの手当てを得たいという議員の要求に応えたいというだけのことであり、ここには、国家国民のために懸命に働くという決意のカケラも感じられない。国民は、もうこれからも希望のない不幸を野田佳彦首相に強いられつづける。
片山善博元総務相が、1つ野田佳彦首相の政治手法について、かねてから指摘していた「失敗の原因」を説明していた。それは、「初めに結論を決めておいて、それを丁寧に説明すると言いながら、何も利害調整しないで、結論だけを押し付けるやり方がまずかった」というものだ。
従って、時間をかけて「丁寧に説明した」としても、それは、結論を正当化するための「アリバイ工作」にすぎないので、反対者の納得は得られない。そして、野田佳彦首相は、「ぶれない姿勢」を強引に続けて、政策テーマごとに賛否を取るたびに、反対者に対して「党議違反」を理由に党員資格停止、除名、除籍といった厳しい処分を下して、排除してきた。これでは、現職議員が激減していくのは当たり前であった。玉ねぎの皮を剥いで捨てていくようなもので、こうなると、TPP交渉参加などの反対者を排除しにくくなる。
3年前の政権交代時に衆院議員が、308人もいたのに、いまは、244人にまで細っている。64人も切り捨ててきたことになる。離党を検討している衆院議員は、現在のところ最低でも10人は下らないとみられており、連立与党の国民新党を含めても、過半数割れは、いまや必至である。
◆ところで、「まず結論ありき」で党内をまとめる手法は、「民主的手続き」とは、到底言えない。野田佳彦首相の政治発想と手法は、どうみても「軍隊的」であり、「政治家的」ではない。「大日本帝国陸軍士官学校」の教科書「軍事極秘 統帥参考」―「一般統帥」のなかに次のような記述がある。
「政治の本質は、国民の意思及び利害の調和平均点を求め、これを基調としてその運用を律するを常とす。統帥はこれに反し、最高唯一の意思を断乎として万民に強制し、その生命を犠牲とし、敵の機先を制して間髪を入れざる前に勝敗を決せざるべからず。故に、政治組織の趣旨と統帥組織の主眼の間には本質的差異存在す」
首相は、政府の最高指導者であると同時に、陸海空3自衛隊の最高司令指揮官である。政治組織と統帥組織の両方を動かさねばならない重要な立場に立っている。
野田佳彦首相は、父親が陸上自衛官という家庭に育ったせいか、政治の本質と軍隊を動かす統帥のそれとを、ごっちゃに捉えているのではないか。つまり、「国民の意思及び利害の調和平均点を求め、これを基調としてその運用を律するを常とす」という政治家としての忍耐強さではなく、「最高唯一の意思を断乎として万民に強制する」という統帥的発想と手法に偏っているのではないか。だからこそ、「国民の意思及び利害の調和平均点を求める」という気の遠くなるような並々ならぬ努力を怠り、「初めに決めた結論」に固執するのである。そして、摩擦を起こす。これが外交面にも表れて、「敵の機先を制して間髪を入れざる前に勝敗を決せざるべからず」とばかり、今回、尖閣諸島の国有化を急ぐあまり、中国共産党1党独裁の北京政府との間で摩擦を起こしてしまったのである。
外交は、「外国の意思及び利害の調和平均点を求める」政治であり、その延長線上に「武力行使」による戦争がある。野田佳彦首相は、「政治組織の趣旨と統帥組織の主眼の間には本質的差異存在す」というケジメを無視、あるいは忘れて、むしろ。「勇ましい最高司令官の統帥」の地位に、すっかり陶酔して、危険な道に踏み出している気配がある。民主党の葬儀委員長・野田佳彦首相はいまや、政治家を放棄して、自衛隊の最高司令官の地位に陶酔し危険な道へ突進中だ。

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中国人民解放軍が暴走中、世界支配勢力の策動により、同士討ち、内乱→内戦→市民革命へ、中国大分裂が始まる
◆〔特別情報①〕
フリーメーソン・イルミナティ筋(ニューヨーク・マンハッタン島発)の情報によると、中国大分裂を策動している世界支配勢力(欧州最大財閥ロスチャイルド総帥ジェイコブ・ロスチャイルド)の思惑通り、中国共産党1党独裁の北京政府が、党の軍隊である中国人民解放軍(全国7軍区、3艦隊)をコントロールできない状況が深刻になりつつあるという。
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『ブッシュの陰謀-対テロ戦争・知られざるシナリオ』(2002年2月5日 KKベストセラーズ刊)
目次
第7章 知られざるシナリオの行方 ①
ABM条約を脱退したアメリカ
アフガニスタン戦争終結の直前、唖然とするようなニュースが飛び込んできた。
ブッシュ大統領が、二〇〇一年(平成一三)十二月十三日午前(日本時間十四日未明)、弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約から一方的に離脱することをロシアに通告したと発表したのである。その理由として、ミサイル防衛(MD)計画を本格的に推進するためであるとした。そして声明のなかで、こう訴えた。
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※ご購読期間中は、以下過去の掲載本全てがお読み頂けます。
『民主党派閥闘争史-民主党の行方』(2008年9月16日 共栄書房刊)
『民主党政変 政界大再編』2010年5月6日 ごま書房刊
『国際金融資本の罠に嵌った日本』1999年6月25日刊
『政治家の交渉術』2006年5月刊
『カルロス・ゴーンの言葉』2006年11月刊
「孫の二乗の法則~ソフトバンク孫正義の成功哲学」2007年7月刊
板垣英憲マスコミ事務所
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片山善博元総務相が、1つ野田佳彦首相の政治手法について、かねてから指摘していた「失敗の原因」を説明していた。それは、「初めに結論を決めておいて、それを丁寧に説明すると言いながら、何も利害調整しないで、結論だけを押し付けるやり方がまずかった」というものだ。
従って、時間をかけて「丁寧に説明した」としても、それは、結論を正当化するための「アリバイ工作」にすぎないので、反対者の納得は得られない。そして、野田佳彦首相は、「ぶれない姿勢」を強引に続けて、政策テーマごとに賛否を取るたびに、反対者に対して「党議違反」を理由に党員資格停止、除名、除籍といった厳しい処分を下して、排除してきた。これでは、現職議員が激減していくのは当たり前であった。玉ねぎの皮を剥いで捨てていくようなもので、こうなると、TPP交渉参加などの反対者を排除しにくくなる。
3年前の政権交代時に衆院議員が、308人もいたのに、いまは、244人にまで細っている。64人も切り捨ててきたことになる。離党を検討している衆院議員は、現在のところ最低でも10人は下らないとみられており、連立与党の国民新党を含めても、過半数割れは、いまや必至である。
◆ところで、「まず結論ありき」で党内をまとめる手法は、「民主的手続き」とは、到底言えない。野田佳彦首相の政治発想と手法は、どうみても「軍隊的」であり、「政治家的」ではない。「大日本帝国陸軍士官学校」の教科書「軍事極秘 統帥参考」―「一般統帥」のなかに次のような記述がある。
「政治の本質は、国民の意思及び利害の調和平均点を求め、これを基調としてその運用を律するを常とす。統帥はこれに反し、最高唯一の意思を断乎として万民に強制し、その生命を犠牲とし、敵の機先を制して間髪を入れざる前に勝敗を決せざるべからず。故に、政治組織の趣旨と統帥組織の主眼の間には本質的差異存在す」
首相は、政府の最高指導者であると同時に、陸海空3自衛隊の最高司令指揮官である。政治組織と統帥組織の両方を動かさねばならない重要な立場に立っている。
野田佳彦首相は、父親が陸上自衛官という家庭に育ったせいか、政治の本質と軍隊を動かす統帥のそれとを、ごっちゃに捉えているのではないか。つまり、「国民の意思及び利害の調和平均点を求め、これを基調としてその運用を律するを常とす」という政治家としての忍耐強さではなく、「最高唯一の意思を断乎として万民に強制する」という統帥的発想と手法に偏っているのではないか。だからこそ、「国民の意思及び利害の調和平均点を求める」という気の遠くなるような並々ならぬ努力を怠り、「初めに決めた結論」に固執するのである。そして、摩擦を起こす。これが外交面にも表れて、「敵の機先を制して間髪を入れざる前に勝敗を決せざるべからず」とばかり、今回、尖閣諸島の国有化を急ぐあまり、中国共産党1党独裁の北京政府との間で摩擦を起こしてしまったのである。
外交は、「外国の意思及び利害の調和平均点を求める」政治であり、その延長線上に「武力行使」による戦争がある。野田佳彦首相は、「政治組織の趣旨と統帥組織の主眼の間には本質的差異存在す」というケジメを無視、あるいは忘れて、むしろ。「勇ましい最高司令官の統帥」の地位に、すっかり陶酔して、危険な道に踏み出している気配がある。民主党の葬儀委員長・野田佳彦首相はいまや、政治家を放棄して、自衛隊の最高司令官の地位に陶酔し危険な道へ突進中だ。

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