日々の新聞から「goo」「iタウンページ」に関連する記事をピックアップ。お薦めのお店を検索・紹介していきます。
『goo』でも、『iタウンページ』でも発見!地元の名店、銘店、目が点。
羊羹のうらみ
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「iタウンページモバイル」(平成18年6月19日)、絶対使ってね
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~Nice,Townpage
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課題の多いJALに搭乗したとき、座席前のJAL情報誌に目をやったときに面白い話が載ってました。うる覚えですが・・・(羊羹)
【雑誌を見て】JALスカイワード8月号「茶の子ばなし~羊羹」
羊羹は大きさを揃えて切らないと争いの元になります。
羊羹とは、もともとは、羊肉の羹(あつもの)でとろみのある汁のことです。その昔、春秋戦国時代の中国・宋の国に華元という将軍がいました。鄭との戦いの前に、兵士たちに腹ごしらえとして羊羹(熱い汁)を振舞ったのですが、いざ出陣というときに御者(馬車に乗って馬を操る人)の羊斟(ようしん、後に名づけられた)が自分だけ食べていないと文句を言いました。華元は「後で褒美を」と言ったけれど、羊斟は華元を馬車に乗せたまま、敵陣に一騎で突っ込み、華元は戦わずして捕虜になり宋は敗退しました。食べ物の恨みは恐ろしいというたとえを「羊斟のうらみ」というそうです。
羊羹が日本に伝わったのは鎌倉時代の禅宗の僧が伝えました。肉食を禁じられていた僧が羊肉の代わりに小豆で見立てて点心を作ったのが始まりといわれています。江戸時代には上菓子の中でも高級品として重宝がられ、羊羹の詰め物の下に賄賂が隠されていることも・・。
【ちょっと探してみよう。さぁ、iタウンページ検索!】
昔の羊羹は、蒸し羊羹だったそうですが、今のように寒天を入れた煉り羊羹ができたのは、寛政年間だそうで、これ以降、羊羹は高級和菓子の王者を占めるようになりました。殿様への上申の品として羊羹が使われ、上記のように賄賂との関係が強くなったのでしょう。
そういえば、羊羹の数え方「一さお」っていうんですよ。羊羹を流し固める型箱が昔から舟(ふね)と呼ばれていて、舟に対して「さお」が付き物とされたため、数え方が「さお」になった、と。
◆長野の羊羹は、ここ
◆栃木の羊羹は、ここ
◆電話で注文してみてはいかがでしょうか。「さぁ、iタウンページ検索!」
【他に面白いことが・・・】
調べてみると、羊羹の原料にはいろいろ変わったものが使われているんですね。栗、芋、柿、塩など一般的なものの他にこんなのがありました。
○果物、穀物、野菜系
・ふき羊羹(秋田名産のフキを刻んで、練り込んだふき羊羹は素朴な味で人気)
・うど羊羹(立川市の名物うどを練りこんだ羊羹)
・ごぼう羊羹(岡山県の山里、芳井町の「明治村のごぼう」を使った羊羹)
・びわ羊羹(千葉房州特産のびわの風味を生かした羊羹で人気)
○調味料系
・和布(わかめ)羊羹(鳴門わかめの風味と大鳴門の海の香りを溶け込ませた羊羹)
・バター羊羹(北海道奈井江町の名産)
・醤油羊羹(醤油の名産地千葉県野田市、しょうゆの辛みと砂糖の甘味がほどよく、独特の味わい)
○そのほかに
・海苔羊羹(江ノ島名物、江ノ島の海苔を天日で乾燥させ鉄板の上で焼いて練り上げ、直後に羊羹に混入させての苦心の逸品)
・お茶羊羹(静岡名産のお茶を羊羹に使っている、お茶の缶に入っているのが面白い)
・鯨羊羹(尾道の名産、まさに鯨の皮と身をまねている,美味しそう)
何でも羊羹にできるんですね。各地の名産になっています。旅行に行ったときにでもご覧になってくださいね。
【後記】
羊羹といえば「とらや」。創業は1500年代後期のことなんですって。びっくりです。
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