京都二泊三日の旅、三千院

【ちょっと一息】

10時30分、宝泉院を後にして、近くの三千院に行きました。宝泉院ですっかり満足しきっていたことと、何度も訪れていることから、少し流し気味で、御殿門を入って、境内の中を回りました。この時には、曇っていた空もだんだん晴れてきて薄日程度になってきていました。

まずは、客殿から見た聚碧園。夏の庭らしく緑々してました。

聚碧園

宸殿の前に広がる庭園、有清園は苔が一面に広がり、そして池泉があり、夏の暑さも忘れてしまいそうです。

有清園

その有清園の苔の中に、わらべ地蔵があっちこっちにいくつも現れます。可愛らしい顔をして寄り添ってました。微笑ましい情景ですね。

わらべ地蔵

と、足早に、三千院の西方門から出たら「無料ですよ」とお母さん二人が、お茶のサービス。金粉入りの香煎茶(梅)「金色不動茶」。それも「三千院の息災延命、不老長寿のご祈祷済ですよ、ええよー、ひとつどう」と勧められて思わずお土産に買ってしまいました。ただほど怖いものはない、なんてね。

金色不動茶

11時10分、20分発の京都バスに乗車するため、今度は、ほんとに足早に、大原バスターミナルまで行き、京都駅に戻りました。

大満足の大原でした。

次に向かうは、やっぱり・・・・  続く

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京都二泊三日の旅、五葉の松@宝泉院

【ちょっと一息】

宝泉院には、見所がいっぱい。まだまだあります。

五葉の松

樹齢700年の五葉の松。普通の松は松葉が2本ペアですが、五葉の松は5本の松葉が束になっているですって(確認できませんでした)。客殿からは、松の根本しか見えませんが、四方に枝が伸びて、松の広がりを思わせます。後で建物を出て、庭から観るとその形の凄さが分かりました。近江富士を型どっていて京都市指定の天然記念物になっているんです

宝泉院五葉の松

他にも、鶴亀庭園

鶴亀庭園

石盤、これはサヌカイトといわれる美しい音を出す石で作られた石琴(せききん)?ですね。ばちで石をたたくと、きーん、かーんと高音の響き。これも癒やしですね

石盤

そして、血天井。(怖くて天井の写真は控えました)

慶長5年、関が原合戦前、徳川の忠臣、鳥居元忠以下数百名が豊臣の大軍と戦い、伏見城で自刀したときの場所のもの(廊下板)を天井にして祀って、供養しているとのこと。お寺の方が解説してくれたんですが、ここが武将が自害したが死にきれず、もがき苦しんでいるときの指の跡です、なんてね。

血天井解説

と、いろいろ見所がありました。でも、額縁庭園をずーと眺めていたい、と、時を忘れて座っていました。案内を読むと、庭の名を

「盤桓園(ばんかんえん)」

というんですって。「盤桓」とは、先に進まずにとどまること、立ち去りがたいことを意味しているんです。まさにその境地に入ってました。見ると、そんな方があと二人いらっしゃいました

額縁庭園

時計を見ると10時半。次を急がねば。急に現実に引き戻されました。

続く

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京都二泊三日の旅、水琴窟@宝泉院

【ちょっと一息】

「ちょろちょろちょーろん、ぼよーん、からーん」と庭から聴こえてくる音色は、これでした。

宝泉院つくばい

宝泉院水琴窟

つくばい(手水鉢)から流れ出る水が、地中に滲みこみ、地中に埋められたかめの中に溜まった水に落ち、音を共鳴させる

水琴窟

だったんですね。

宝泉院の水琴窟は二連式。水琴窟から出ている竹筒に耳を当てて音を聴いてみると、左が低音、右が高音、二種類の異なる音の調和を楽しむことができました。癒やされますね

宝泉院額縁庭園

水琴窟は、額縁庭園の左側にあるんですが、そこから庭園を観るとこんな感じです。

続く

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京都二泊三日の旅、額縁庭園@宝泉院

【ちょっと一息】

夏なのに、ちょっと肌寒い早朝の京都

朝食を取って、今日飛ばす、いやいや、京都バスに、7時25分乗車、一路、大原へ。1時間、バスに揺られ、お目当ての「宝泉院」を目指します。

京都バス

大原のバスターミナルに到着。ここからは参道の坂を登っていきます。少し歩くと、しそ畑が。大原は京都を代表する漬け物「しば漬け」の産地、しば漬けに入っている「しそ」を栽培しているんです。

しば畑

京都市内の土井志ば漬本舗を探すなら、iタウンページ!

さらに参道を登っていくと、お漬物店やみやげ物店など店が並んでいるんですが、まだ拝観前の8時30分で開店しているところはありません。全く気にせず、三千院の前を素通りし、勝林院を左に曲がると、そこが宝泉院の入口です。人一人いません。途中、呂律が回らないの語源にもなっている「呂川」と「律川」を渡ってきましたが、川のせせらぎとジーと蝉の声以外の音は聴こえてこない、静寂で涼しげな雰囲気の中、拝観時間の9時を待ちました

9時になって、開門。早速、和菓子・抹茶付き拝観券を購入し、門をくぐり、

宝泉院門

庭を歩いて、建物の中へ。

宝泉院玄関

靴を脱いで、廊下を歩いて、客殿に入った瞬間、目に飛び込んできたのは、額に入った庭園の光景、

 額縁庭園

です。凄い。建具を額縁に見立てた自然絵画です。そうよ、これを観にきたんですよ

宝泉院額縁庭園

書院造りの客間の暗さと、自然光で映りだされた借景の明るさとのコントラストは、幻想的な感じがしてきます。大原の里を借景に竹林と紅葉がそよ風に揺られている、けれど、時が止まったようで、東京からバスで8時間揺られてしんどかったけど、これを観た瞬間に忘れて、来て良かった、と思いました。

左側には、五葉の松。

宝泉院額縁庭園

ちょっと引いて観てみると、こんな感じですね。

宝泉院額縁庭園

見惚れている間に、抹茶と和菓子が配られていて、いただきました。これまた美味しい。普通なら、拝観料と茶菓代は別ですよね。ここは含まれているんです。嬉しい

宝泉院茶菓

気持ちよく、ぼー、としていると「ぼよーん、からーん」と庭から音色が聴こえてきます。

続く

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