平成17年6月5日(日)続き-4
前回の続きです
中田島砂丘へ到着し、バスから降車すると、30分間の自由見学の時間となる。駐車場からはめいめい徒歩で遠州灘の海岸へ向かう。
この中田島砂丘と言えば日本の3大砂丘の一つとも言われているようだ。その3大砂丘とは、この中田島砂丘の他に私の故郷の鳥取砂丘、鹿児島県吹上大砂丘の三つのようだ。
残念ながら、私はまだ吹上大砂丘へは行っていないので、比較は出来ないが少なくともこの中田島砂丘と比較すれば鳥取砂丘の広大さは見事なものだと思う。殺風景だと言えば全くその通りだが、そのありのままの自然美と砂の風紋は他に比較するものは無いだろうと思う。
さて、中田島砂丘へ足を入れるや否やバリバリとエンジンの唸る音が空から聞こえてくる。見上げると、2機のモーター・パラグライダーが前方頭上を楽しそうに男性が操縦しながら飛んでいるのだ。
つい、この間までは丘とか山から飛び降りていたパラグライダーだが、今は簡単な操縦操作を学べば免許資格を持たなくても誰でも気軽に飛べるモーター・パラグライダーが操縦出来るようになっているようだ。
この、パラグライダーを見ていると、私が中学校の時、夏休みに鳥取砂丘でグライダーの訓練を受けていた時の思い出が頭をよぎった。当時は砂丘の丘の上にグライダーを置き、その先頭にゴムケーブルがつないであって、7~8名のクルー・メンバーが下で引っ張るのである。メンバーは一歩づつ日本海へ向けて引っ張るたびに数を増やしながらその数を叫ぶのである。
30~50あたりを数えていたように思う。操縦者は順番に交代していた。私も経験しているのだが、操縦が終わると教官から操縦操作の批評を受ける。良く「お前はクルー・メンバーがそのゴム・ケーブルを離した瞬間操縦桿を自分の方へ引いたから今のような“芋ほり”になって急降下して突っ込んだんだ。」などと言われたものだ。
操縦桿を握っていて、その数が10位数えられると「ギギ」という音がするのだが、顔面蒼白になったことを未だに良く覚えているのだ。
さて、本題に戻ってこの中田島砂丘は「アカウミガメの産卵地」としても有名だ。このアカウミガメは太平洋沿岸を回遊して、5月~9月頃にかけてこの中田島砂丘に産卵する、と知らされる。
今日はここまで…。
写真は、中田島砂丘入り口の掲示板でその位置を示す地図である。