「不思議な古墳の大特集」ということで、5月4日にテレビ(nhk)で放映されました。古墳好きな私は、どのような古墳が紹介されるか楽しみに視聴しました。紹介されたいくつかの古墳のなかで、ゲストが選んだ古墳が茨城県にある「虎塚古墳」でした。
偶然にも、昨年に茨城県水戸市に行く機会があり「虎塚古墳」を見学してきた古墳でした。
せっかくなので、これから少々飛鳥を離れて茨城県にある古墳探訪の様子を紹介したいと思います。
今回は、地下に眠る赤いミステリー「茨城県にある虎塚古墳(とらづかこふん)」探訪(1)を紹介したいと思います。
茨城県ひたちなか市にある「虎塚古墳 (とらづかこふん)」は、 国指定文化財史跡で東日本を代表する装飾古墳です。石室に絵が書かれた装飾古墳は、北部九州に多い事はよく知られていますが、福島、茨城、宮城など東国にも分布しているようです。北部九州にある装飾古墳については、以前に不弥国(ふみこく)国を歩く「国内にある装飾古墳・王塚古墳」(219年10月29日)で紹介させていただきました。
「虎塚古墳 (とらづかこふん)」は、古墳時代後期の7世紀初頭に築造された墳丘全長56.5m、後円部径32.5m前方部幅38.5m、高さ5.5mの前方後円墳です。
1973年の発掘調査で、後円部の横穴式石室から凝灰岩(ぎょうかいがん)の上に白色粘土を下塗りした上に、顔料のベンガラ(酸化鉄)で描かれた彩色壁画が発見されて話題になりました。
石室内部からは、成人男子の遺骸(いがい)1体と、小太刀・刀子(とうす)・やりがんな・鉄鏃(てつぞく)などの副葬品が検出されました。
壁画は、連続三角文・環状文・円文などの幾何学文や、槍・太刀・靱(ゆき)・楯などの武器・武具や首飾り・馬具などが描かれ、東日本を代表する華麗な幾何学的文様がある装飾古墳です。また、隣接する埋蔵文化財調査センターでは、石室壁画のレプリカや石室からの副葬品等展示され見ることができます。北部九州にある装飾古墳は、何度か見に行ったことがあったのですが、関東(茨城県ひたちなか市)や東北地域にも存在することさえも知りませんでした。
確かに、北部九州にある幾何学的文様がある装飾古墳とよく似ていました。はたして、九州の人がここまでやって来て住みつき造ったのでしょうか・・・
まさかあの時見学した「虎塚古墳」が、「不思議な古墳の大特集」で選ばれるとは思ってもいませんでした! 茨城県には、多くの古墳があり見学してきましたので、これからいくつか紹介したいと思います。
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