長編小説「テスカトリポカ」読了。
最初から最後まで、しっかり面白かった。
いや、宗教の詳細など一部理解が追いつかない部分はありましたが、
そこはまあ雰囲気で。
前にも言いましたが、とにかくリアリティが凄い。
メキシコの麻薬戦争は見てきたように描かれるし、
臓器売買の現場にも立ち会ったんじゃないかと思えるほど、
細かく詳しく描写されていました。
そして、社会問題が山のように出てくる。
麻薬密輸と売買、ネグレクトと無国籍児童、そして臓器売買。
その中心地に日本が選ばれ、超計画的犯罪が行われていく。
「こんなこと日本で起こるわけないじゃん」
という意見を簡単に跳ね除ける程の説得力がありました。
何気に矢鈴が凄いデキる人なんじゃないかと思っちゃう。
使いっ走りなんだけどね、事実上。
あれで麻薬さえやってなければなぁ・・・。
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