朝日新聞の経済気象台というコラムに,為替レートに関する記事が掲載されていた。
ユーロ,豪ドル,NZドルなどの通貨は00年以降,対米ドルレートが約2倍になっているなか円は15%程しか上っていないそうだ。これらの国と同じように円が評価されるなら対ドルレート60円程度,現在の1ドル=100円台はドル以外の通貨と比較すると円安。
なぜ円が評価されないか。国内政治の混乱・外交問題に対す哲学の欠如・官僚組織の堕落など海外から見れば「三流国家」としか見えないから。
私などは,為替レートというと,対米ドルばかりに注目しがちです。世界の基軸通貨だから,それはそれで,間違いではないのでしょうが,他の国の通貨との比較も怠ってはいけないということです。
原油高,穀物相場の上昇等,投機マネーの影響も一因でしょうが,全体的には供給が不足状態で推移するのでしょう。人間,飯が食えなくなったら一巻の終りです。食料の自給率を上げること,世界の各通貨に対し強い円を目指すことが,国民の生命財産を守ることになるのでしょう。目先の事ばかりでなく,将来を見据えた施策を政治屋及び優秀なる官僚らに願いたいものです。
その為には,公務に携わる者の意識の変革と,それを,監視すべき政治を根底から変えなければダメなことは周知のとうりです。今こそ,私達が愚民からの脱却をしなければならない時ではないでしょうか。