今年も残り少なくなった。
図書館で借りての乱読の日々が続いている。
既読の中で、印象の強かった本がある。
「光秀の定理(レンマ)」 垣根 涼介著の中から
【この世は常に流転し、変化していくもの。今の時の世は
永劫の過去より、未来へと果てしなく流れていく宇宙の
時の営みのほんの塵芥の場面に過ぎぬ。その意味において
存在はしても限りなく空、あるいは無。しかし、前後の繋がりと
して見れば無限大の実。それらが表裏一体となって溶け合い
互いに共振し、今というこの時と世界は成立している。
一場面に惑わされず、背後にある連続する必然を見よ】
物語の中で辻博打を生業の謎の坊主「愚息」が語る。
合掌