いよいよ、渡米まで、1ヶ月をきった。
ぼちぼち用意をしていかなあかん。
まずはスーツケース大・小どっちにするかが、私にとっての問題や。
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それは、約8年前のアメリカ研修のとき、小の方を持って行ったときから始まる。
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「3ヶ月も行くのに、ちょっと小さいのんちゃうん。」と言われても、
「ええねん、ええねん、旅慣れてるもんは、荷物は小さいもんやねん。」
と言い返した。
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成田空港に集合した時、他のメンバーはめっちゃ大きいスーツケースを持ってきていた。
ジャッキーそれでも、ええねん、ええねん、みんな素人やなあ、と思っていた。
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ところが、研修も1ヶ月が過ぎ、日本にいろんな物を船便で送りながらも、だんだん荷物が増えてきた。
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研修もアリゾナ州に入って、大きなモールへ行く機会があり、その中にかばん屋さんがあった。
中に入ると、スーツケースがいっぱい置いてあって、気に入ったのが、大のケースだ。
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当時、確か250ドルぐらいだったと思うが、大阪人の私、値切れたら買おうと決心した。
アメリカでも値切れるのか、値切れることができれば、すごい英語力の向上やと、交渉した。
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初めのうちは、10ドルとか15ドルぐらいしかまけてくれへんから、買う気がうせた。
ところが、帰ろうとすると、店長が食いついてきた。
チャンスとばかり、頑張った。
何と税金込みの、200ドルで買うことができた。
それからの私は移動のとき、二つのスーツケースとデイバッグを背たらい、たいへんな苦労となった。
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3ヶ月の研修を終え、成田から伊丹空港に着き、出迎えた家族は、
二つのスーツケースを引っ張り、背中には、デイバッグ、肩にもショルダーバッグという私の姿にはびっくりしたやろ。
帰りのタクシーでは、トランクに荷物が全部入れへんので、助手席に座った私は、荷物を抱いた。
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旅をするときは、荷物は少なく、これが、鉄則や。
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