三十代後半の時、空手道場の門をたたいた。
年が年なので、不安いっぱいのスタートだった。
そこには、大人の練習生は一人もいなく、
子供たちに混ざって、練習を始めた。
師範は、「子供たちの中だが、
恥かしがらずに大きな声で、頑張ってください。」と。
その師範を信じて、いつも大きな声で、しんどい練習を続けた。
今も、職場で大きな声で挨拶をするのは、師範のおしえだ。
始めた当初は、黒帯の人が雲の上にいるかのように思えた。
小学生の子供に、「おっちゃん、こうやで。」と、指摘さえもされた。
1年以上続けて、区内の大会で、形、段外の部で準優勝した後は、
子供も認めてくれたのか、接する態度も変わってきた。
始めて3年後、黒帯を付けたときは、歓喜だった。
師範が支えてくれた。
どんなにしんどかっても、続けようと思わせてくれた。
今日、その道場30周年記念パーティーがあった。
帰り際、師範と、握手を交わし、
「師範のこと、本当jに尊敬しています。」
と言うことができた。
「道場に来てや。待ってるで。」
と言われた。
娘や息子もお世話になった。
何よりもしんどい時間を共有していた皆に会うことも出来た。
帰りしな、涙があふれてきて、雨で濡れているのか分からなくなった。
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