JACKIE

Beautiful Things in My Life

風のように吹き抜けていった小説ボックス! the tremendous novel impressed me

2010-07-29 | 本と雑誌

Box

スポーツ青春小説の最高傑作 ボックス!を読み終えた。

ほんまにほんまに、めっちゃ感動した

市原隼人(鏑矢義平役)主演で映画化されてて、

それを先に見てたんやけど、あらためて原作には感動させられた。

内容は映画とは、だいぶ違う。

”稲村のパンチを恐れずにかいくぐり、鋭い踏み込みでパンチを打っている・・・・これが本来の鏑矢(カブラヤ)だ。

鏑矢は右でボディを打ち、左フックを返した。稲村の顎にクリーンヒットした。

鏑矢の動きは変幻自在で、稲村に的を絞らせなかった。稲村のパンチが何度も空を切る。鏑矢の速いパンチが稲村のボディから顔面へと放たれる。

-天才だ、この子は天才だ(小説ボックス!から抜粋)”

上・下巻からなる百田尚樹著のボックス!

その中ではリング上の戦いを、目の前で見ているかのように何回も錯覚させられた。

せやから700ページもあるのに、あっという間に感動のまま過ぎていった。

冒頭のシーン、

その後ボクシング部の顧問となる英語教師(高津耀子)が、

電車内でタバコを吸う不良に注意したことから、

「何やねん、オバハン」とからまれ、困惑している。

A_gust_of_wind そこに出くわした鏑矢が、

「さっきからええ加減うっとうしいんじゃ。」と、やってきた。

それに対して、不良の1人が、

「なんやとう、このガキィー」と言った瞬間、そいつは床にしゃがみ込み、

前のめりに倒れた。

次の瞬間、その別の仲間に飛び込み、二人の男が床に倒れた。

その時、電車は西九条に着き、するりと降りた。

・・・・風が吹き抜けたみたい、と耀子は思った。と小説にある。

めっちゃカッコええ。

こんなカッコええことあってええのん。

風や!風!

そして、最後のシーン。

10年後、耀子先生がボクシング部の生徒に

「そのカブラヤという人、どんな選手やったんですか?」と聞かれて、

「あの子はー」と言った後、

「風みたいな子やった」と。

Jackie_rope_skipping_2

こんな感動した小説は、最近ない。

全身の血が、

洗われた気分になった。

ジャッキーも、

風のような男になりたいと思った。

雨の中、

縄跳びを、

2000回飛んだ。


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