『大収穫』でも、少し触れましたが、明日は母の命日です。
このブログを書きながら、母のことを思い出すことがよくあります。
私が自然大好きになったのは、畜産の専門官で、植物を見るのも育てるのも好きな父の影響はとても大きいのですが、同じく自然が大好きで、昔ながらの生活を大切にしていた母の影響も、やはり大きいのだと思うのです。
写真の本は、母が愛用していた本です。
父はもちろん研究職でしたから、父の資料のまとめ方は、庭の植物でも、園芸でも、記録を残し整理してあり、さすがだなぁと思います。
でも、母も負けていません(笑)
新聞や雑誌に関連記事を見つけると、どんな細かいものでも貼り付けてあります。
料理だけではなく、健康に関するものもきちんと残してあるんです。
特に、味噌作りにはとても気合が入っていました。今では忘れつつある母の味ですが、母が亡くなった後、2年分の味噌が残されており、それがなくなったときは寂しい気持ちになったものです。
メモの中には、「みの日(父が巳年のため)はみそをつけていはいけない」とあります。
こんな言い伝えまで、しっかりとメモしているあたり、母の熱心さと、教えを大事にする心が読み取れるようで、そんなメモを見つけるたびに、ほほえましく、笑ってしまいます。
母が亡くなって22年経ちますが、私は、足元にも及ばないことばかり。
もう、母と暮らしたより長く生きてきて、寂しさも悲しさも感じなくなりましたが、今の方が母に聞きたいことが多いんですね。
一緒にお漬物をつけてみたかったとか、お味噌作りは、ぜひ秘伝を教えてほしかったとか・・・。
情けないほど何も出来ない娘で、自然観察も何もかも、未だに両親に適わないんですよね。
里山の話題を取り上げないことも多い里山ブログですが、不肖の娘、もうちょっとがんばろうかと、母の命日を前に思っているところです。。。