今日は、嘉瀬川ダム下流の河川敷の調査に出かけました。
現在、ダム工事は84%まで終了していると言うことでした。今年の秋には完成し、水をためはじめる訳ですが・・・
ダムができることの弊害は、水没することによって失われる生態系が注目されますが、あまり影響がなさそうな下流域は、ダムが稼動し始めた後、どのように変化するかということも重要なことです。
工事による影響や、水量変わることによる生態系の変化、ダムによって川砂の供給が止まることによる影響などがあります。
現在の河川敷の様子です。
今の様子を写真に残し、記録を残すことが、ダムが稼動した後と比べてどのような変化があるのかを知る貴重な資料になっていきます。
気がついたらなくなる自然というのが、実は最近の大きな問題で、大型工事をしている部分には目が行きますが、小規模な改修工事や造成などは、気がついたときには元の姿は跡形もなく、資料もない、何を失ってしまったかすらわからないということが、日々おきているんです。
これからも少しずつ、フィールドに出るときは写真をとったりメモをとって、自然の今の顔を残していきたいと思います。
山や林道でよく見かけるんですが、工事が未完成なまま何年も放置されてしまった無意味な残骸。
・・・いったい何を造ろうとしたのか、何が出来る予定だったのか、解らないままの風景です。
たくさんの樹が伐採され、砂利が引かれ、今は雑草が生えているだけ。
バブル崩壊による?山の中の不思議な空間は虚しい空間です。
…砂利が引かれ
→砂利が敷かれ
ですね、失礼いたしました。m(_ _)m
本当にそうですね。道があることは便利なのに、結局不法投棄の場所を提供しているだけだったり・・・(^^;
できてしまったものは仕方がないとは言え、その検証をしないまま次へ次へと繰り返すのは、いい加減ストップしないといけませんよね。
税金を使うなら、他に必要なところにまわしましょう\(^o^)/
こんな大型のダムを見ると胸が締め付けられる思いがします。
下流の生態系は徐々に最悪のものになっていくでしょう。
ダムの中に沈んだ死んだ水が下流域に流されるのです。それも人間の思うがままに・・・恐ろしいことがこれから起こりそうです。
本当にもうこういう工事はやめていただきたいものです。
ただ、その暇な時がなくて・・・。
今度嘉瀬川ダム近辺に調査に来る時は事前に連絡下さい。
協力できそうなメンバーに声をかけてみようと思っています。
工事をする側には、必要な論理があります。
現在では、ミチゲーションと言って、環境に配慮した工法をとるというのが定着しつつあります。
ただ、工事を推進したいため、予測が甘くなりがちです。
今回の調査は、その予測がどのくらい食い違っていくかを見るために行っています。
市民がデータを持つことが、次の悲劇を作らないための第一歩だと信じています。
ネイチャー佐賀の仲間の中にも、記録調査に参加したいと言ってくれる人がいますので、少しでも多くの記録を残して、ミチゲーションの成果をしっかりと見極めたいと思っています。
調査についてはご相談をしたいと思っていました。
先生と出かけるときは、2人の日程で、強行しますので、今、一名協力していただけるようですが、人数が多くなると、少し準備も必要かと思いますし。
現在、佐賀大和より上流側を調査していますので、ネイチャ佐賀では下流側を記録したいと思っています。
植生については、図鑑片手にと言うことになると思いますが、海岸調査の経験を生かし、記録表を作りたいと思っています。
最近、体調不良でダウンしていましたので、実質手付かずになっていますが、早急に第1回目の記録会を持ちたいと思っています。もうちょっとお時間ください。
予測がどのくらい食い違っていくか・・・
そうですね。そこの調査は結局難しい根気の要る調査だから、食い違いを立証できないまま各地でダム建設が推進されてしまったのででしょうね。大変なことですがどうぞ、がんばってください。
カヌーで川を下る・・・その視線からはまったく百害あって一利なしのダムです。私の軽率な言動は川遊びそのままの視線からです。お許しください。
本当はデータなどに頼らず、人が生物として持っているカンが証拠として取り上げてもらえたら一番なんだと思います。
漁師や、マタギ、日々そこに訪れて、景色を見ていることが何よりも強いはずなのです。
そこをフィールドに遊んでいる方たちも、きっと何らかの違和感を感じているはずです。
一番肝心の、人間の感覚は裁判や交渉の場で何の役にも立たないのが悲しいですね。
先生曰く、肌で感じる感覚で調査すべき場所を見つけるのだそうです。
刑事モノの『現場のカン』ってやつですね。
それを無視して、数字や科学捜査だけに頼ると、犯人は捕まらなくなるのと一緒だと思います。