cogito ergo sum

日々の雑感・料理レシピ・KinKi Kidsに関することなど…
好きなものを気ままに綴るMy Style♪

季節。*茄子と骨付き豚肉のアラビアータ風*

2009-09-06 | Weblog
どもっ♪
朝晩がずいぶんと涼しくなって、秋らしい空気にもなってきましたね。
昨日は満月だったし、今日は夕暮れに初の虫の声
あ、さすがにホタルは見なかったですけどね
このりりり…と響く虫の鳴き声を聞くと、秋だなぁと思ったりします。
こんな住宅街でも、意外と聞こえる瞬間ってあるんだなぁ、なんて。
気づけたことにちょっと喜びを感じてみたり。
こういう小さな喜びがある日は幸せです。

先日、新聞コラムで目にして、私もはじめて知ったのですが、
那珂太郎さんという詩人の方の作品で、『音の歳時記』というものがあるんです。
で、このなかで、一年間の各月を象徴的な音、平仮名による擬音で表現されているのですが、
この表現がなんとも秀逸で美しい。
まさに、と思わせるもので、ひさびさにこう琴線に触れるというか…
日本人的な感性に、その美しさにはっとさせられるものを感じました。
全詩を見つけたので、ちょっと紹介しますね。



「音の歳時記」  那珂太郎


一月 しいん

石のいのりに似て 野も丘も木木もしいんとしづまる
白い未知の頁 しいんーとは無音の幻聴 
それは森閑の森か 深沈の深か 
それとも新のこころ 震の気配か
やがて純白のやははだの奥から 地の鼓動がきこえてくる

二月 ぴしり

突然氷の巨大な鏡がひび割れる ぴしり、と 
きさらぎの明けがた 何ものかの投げたれきのつけた傷? 
凍湖の皮膚にはしる鎌いたち? 
ぴしりーそれはきびしいカ行音の寒気のなか 
やがてくる季節の前ぶれの音

三月 たふたふ

雪解の水をあつめて 渓川は滔々と音たてて流れはじめる 
くだるにつれ川股に若草が萌え土筆が立ち 
滔々たる水はたふたふと和らぎ 光はみなぎりあふれる 
野にとどくころ流れはいっそう緩やかに 
たぷたぷ たぷたぷ みぎはの草を浸すだらう

四月 ひらひら

かろやかにひらひら 白いノオトとフレアアがめくれる 
ひらひら 野こえ丘こえ蝶のまぼろしが飛ぶ 
ひらひら空の花びら桃いろのなみだが舞ひちる 
ひらひら ひらひら 緩慢な風 はるの羽音

五月 さわさわ

新緑の木立にさわさわと風がわたり 
青麦の穂波もさわさわと鳴る 
木木の繁りがまし麦穂も金に熟れれば 
ざわざわとざわめくけれど さつきなかばはなほさわさわと清む 
爽やか、は秋の季語だけれど 
麦秋といふ名の五月もまた 爽やか

六月 しとしと

しとしとしとしとしとしとしとしと 
武蔵野のえごのきの花も 
筑紫の無患子の花も 
小笠原のびいでびいでの花も 
象潟の合歓の花も 
うなだれて絹濃のなが雨に聴きいる 
しとどに光の露をしたたらせて

七月 ぎよぎよ

樹樹はざわめき緋牡丹は燃え蝉は鳴きしきる 
さつと白雨が一過したあと 夕霧が遠い山影をぼかすころ 
ぎよぎよぎよ 蛙のこゑが宙宇を圧しはじめる 
月がのぼるとそれは  
ぎやわろっぎやわろっぎやわろろろろりっと 
心平式の大合唱となる

八月 かなかなかな

ひとつの世紀がゆつくりと暮れてゆく 渦まく積乱雲のひかり 
光がかなでる銀いろの楽器にも似て 
かなかな かなかなと 
ひぐらしのこゑはかぼそく葉月の大気に錐を揉みこむ 
冷えゆく木立のかげをふるはせて

九月 りりりりり

りりりりり......りり、りりり......りりり、りり......り、
りりりり...... 
あれは草むらにすだく虫のこゑか それとも鳴りやまぬ耳鳴りなのか 
ながつき ながい夜 無明長夜のゆめのすすきをてらす月

十月 かさこそ

あの世までもつづく紺青のそら 北の高地の山葵色の林を 
しぐれがさっさつと掠めてゆくにつれ 
幾千の扇子が舞ひ 梢が明るみはじめる 
地上にかさこそとかすかな気配 
栗鼠の走るあし音か 地霊のつぶやきか

十一月 さくさく

しもつきの朝の霜だたみ 乾反葉敷く山道を行けばさりさり 
波うちみだれる白髪野を行けばさくさく 
無数の氷の針は音立ててくづれる  
澄んだ空気に清んだサ行音 
あをい林檎を噛む歯音にも似て

十二月 しんしん

しんしん しはすの空から小止みなく 
白模様のすだれがおりてくる 
しんしん茅葺の内部に灯りをともし 
見えないものを人は見凝める 
しんしんしんしん それは時の逝く音 
しんしんしんしん かうして幾千年が過ぎてゆく



思いつきそうで思いつかない、
遊び心と非常に繊細で精緻な感覚と…
言葉の響き、日本語のもつ独特の美しさ、世界を感じさせてくれる、
情景が手に取るように浮かぶような、
まさに“…うまいなぁ”のひとことに尽きてしまうような表現。
簡潔にして深い世界に、久々魅入られてしまいました。

“ぎよぎよ”なんてのも、ちょっと意外ですけど、
その生命感、温度感、
まさに日本の夏、七月、
引き出す力に感心してしまいます。

こうして自然とともに、季節を感じ、当たり前の幸せ、いのちを生きる。
どこかに落としてきてしまった、本当の豊かさはこういうところにあるのかも。。。
回顧主義ではなく、ただ、今を生きるなかでも、
ときにはちょっと立ち止まって、
こんな世界を自分の感性に響かせてみるのもいいかもしれません。

今日は引用が大半になってしまいましたが、
この感動をちょっとおすそ分けしたくて

少しでも豊かな気持ちになっていただけたら嬉しいです♪


今日のレシピです

・茄子と骨付き豚肉のアラビアータ風 …①
・ネギのスープ煮 ビネガー風味 …②
・舞茸とキャベツのヨーグルト&香りバターソース …③


①の作り方



1 スペアリブの薄切りに塩こしょうをし、厚切りのベーコンとともに、薄く粉をはたく
2 1を表面のみ焼き付けて、取り出しておく
3 茄子は適当に切って塩をしてしばらく置き、水分を取ったら油通しする
4 みじん切りにした玉ねぎとにんにく、鷹の爪を炒める
5 4に粗く刻んだトマト、赤ワイン、3の茄子を加え煮る
6 ウスターソース、トマトペースト、フォンドヴォー、塩、隠し味程度の醤油少々、オイスターソース少々、2の肉を加えて煮る
7 生クリームを少々加え、軽く煮る
8 ショートパスタは茹でておく
9 8とともに温めた7を盛りつける


②の作り方



1 長ネギは適当な長さに切り、スープと白ワインビネガー、塩少々を加えて煮る
2 やわらかくなったら火をとめて盛り、トリュフオイル数滴と黒胡椒を挽く


③の作り方



1 キャベツは細切りにして蒸す。塩を軽くする
2 白舞茸と細かく刻んだ赤パプリカをソテーし、塩こしょうをする
3 1,2を皿に盛り、軽く水切りしたヨーグルトをかける
4 小鍋でバターを溶かし、バジルパウダーを加えたら火をとめる
5 4をヨーグルトの上にかける。食べるときには全体を混ぜて食べる


さて、今日は久々に通常モードの堂本兄弟♪
楽しみです
“ドラゴンボールごっこ”ってなんだろ~
2人がやっぱり大好物の私です(笑)


こちらクリックで応援いただけるとうれしいです☆

ブログランキング・にほんブログ村へ

ファイブスタイル ブログランキング


コメントも大歓迎
お気軽にお寄せくださいね
それでは