デーブ・ストットさんのメモリアルだからどんなことをしても参加したい・・・ってことでイスラエルのエンリケ・マルツさんのアルコ・スポーツが日本に到着しました。もしあの3月11日の悲劇が起こらなければ、彼はこの夏日本に2週間居座って「半仕半遊」の楽しい時間を過ごす予定でした。しかし彼の体調を考えると現在の日本の状況はあまりにも危険が大きく、医者からの忠告もあり来日を断念せざるを得なくなりました。自国でのんびりバケーションを過ごす事しか出来なくなった彼にとっては悔しい結末となってしまいましたが、松本ドームでの飛行を想像しながら機体だけが日本へ届いた訳です。
一応最初の「ツカミ」は合格ですネ!
しかしです、私のイメージではちょっと小さいゾ、箱・・・
箱の角が少しつぶれていましたから、おそらくその衝撃で尾翼がはずれたのではと思われます。
どんな修理も、十年以上昔、あのマイアミからの集団移送「モスボックス事件」、あの時は確か4機程機体が入っていて3機はつぶれていました、その中の1機は紙貼り途中・・・「時間が無かった、スマン、あとはお願い!」状態でした。大会前日の早朝までかかって紙貼りした事を覚えています。あの時と比べればこれは修理のうちに入らない程度です。
ローレンスのエンジンはかなり精巧に作られていました。プロペラ・ブレードのセッティングはパイプに竹ひごを押し込む可変仕様になっいましたが、ブレード自体の強度が無いんです・・・
そこでブレードは後縁直線仕様の物に変更する事にしました、勝手に!
そして何事も無かった様に修復完成です。