Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

Rutan Quickie Q1 (1983) No.1

2020-11-12 | PEANUT SCALE MODELS
 
「飛ぶわけ ねーだろ!」 と、最初は誰もがそう思う・・・

バート・ルタンのクイッキー(Quickie designed by Burt Rutan)





夏の終わりにピーナッツの製作から少し遠ざかっていました。 ま、早い話ずっと家にいなかった、ということなんですが。
まだ暑いけどそろそろ何か始めようかな・・・ 

おっとその前に、君にはすることが一杯あるだろ! と言われれば、あります。
紙貼りを終えて塗装する前の機体が5機、木地完寸前の機体が3機、修理待ちの機体が2機・・・なんだかんだで10機程引き出しに転がってますが、何か?

問題はブランクがあった場合、以前と同じテンションでその機体と向き合えるか?ということで、ちょっと何か触って感覚を取り戻してからじゃないと不安だし、衝動的に何かを始めようという気があるのならそこはグダグダ考えず先ずは手を動かすことも必要だと思うんですね。最近、すべての初期動作が寒い冬の朝はエンジン始動に手間取る昭和初期の車みたいになってきましたから。

ここから本題です。
過去数十年ピーナッツスケールでバート・ルタン設計の「クイッキー」が飛ぶ姿を見たことがありません。地球上の何処かでスイスイ飛んでいるかも知れませんが私は見ていません。少なくとも前翼(主翼かも?)が下反角という恐ろしさ、そして後翼(先尾翼機ならこちらは主翼だし・・・)が前翼よりちょっとだけ大きいという奇怪な設計から皆さんこの機体には触れないようにしているのかも知れません。後翼が前翼より少し大きという事は後ろが主翼で前が尾翼ということで先尾翼機になるのか? いや、ほぼ同じサイズだからこれは串形機(タンデム)でしょ?  ま、好きにして下さい。

この機体をピーナッツでなんとか飛ばしてみよう、それには先ず手始めに飛行調整や修理も簡単にこなせるようにシートバルサで製作することから始めよう、それがこの「クイッキー・プロジェクト」でした。図面を描いた人はアメリカ、コネチカット州に住むジョン・コプトナクさんで、フェースブック上にその図面と飛行ビデオを紹介したのがきっかけです。最初にビデオで見た飛行は弱いゴムで直線的に少しユラつきながらも水平飛行しているのですが、なんとかコケずに頑張って飛行している雰囲気でした。そう、雰囲気としては「飛ぶ予感」がするんです。

ゲテモノは飛ばなくても「ゲテモノですから!」って言い訳できるところが好きじゃありませんが、これは「クソッ、無駄な時間を費やしてしまったぜ!」と切り捨てるか、それとも「残念な結果ではありますが、今後の製作活動に参考となる収穫が色々ございました」と前向きに考えるか、もしかするとこんな機会(リハピー)にしか作れない機体なのかもしれません。

シートバルサから角材を切り出して・・・なんてことは今回はしません。過去の残骸、いわゆる切り出して残っていた角材を集めて製作を始めます。残っている角材ですから何かしら問題があるかもです。まあ、諸々の事情がありますが程度の良いものを選んで胴体から始めます。





シートバルサの翼をリブ組に変更するので最初にリブのテンプレートを薄手の航空ベニヤで作っておきます。こんな雰囲気でしょうか?的なモノで大丈夫、細かいことは考えません。





問題はむしろこちらの方で「取り付け角差」というか各々の迎え角を図面と同じにすることです。翼の上面は基準にならないので下面の角度を合わせます。赤の斜線部分のバルサを各2枚切り出して胴体側板に使います。






切り出したバルサを図面上でチェックします。後翼は胴体に差し込んで接着する予定ですから当然角度を変えることは出来なくなります。その点前翼は翼の下が空いていますから前縁の下の部分にバルサの角材を接着し、スロット状態にしたらそこに差し込んで後縁を仮付することにします。






胴体アウトラインを角材で作ります。こんなに曲げなきゃいけないのでラミネートにしようかと思いましたが、軟弱な根性無しのバルサを発見しましたので弱いと知りながら使ってみました、でもその割には軽くない・・・





1枚目の側板はこんな感じ。これでシートバルサより重かったらどうしましょ!





フィルム上で組んだ側板を裏返したら、もう一度同じ作業をして2枚作ります。





量ってみたらそれ程重くはありません、胴体がスリムなので重く感じるのか?





ノーズソケット込みですからそんなに悲観することもないのか? と、色々考えながら最後には「どーせ飛ぶことも無いんでしょうから!」という結論。





主翼に進みます。本来なら翼端の形状もテンプレートを作って左右の翼を合わせないといけないのですが・・・ サンディングしながら、「こんな感じかな?」程度の所で止めます。





前・後縁材をかなりソフトなバルサを使いました。問題はスパーで、特に前翼はランディング・ギアを兼ねていますから、それなりに頑丈にしないと着陸の度に翼が折れることにもなりかねません、飛んだらの話ですが・・・ でも、飛ばない時だって壊れる条件は同じですよね!





まだスパーを入れていない翼はそこそこ軽く仕上がってます。





4枚のパーツが完成しました。前のが後翼、後のが前翼ですよ! 私だって突然聞かれたら即答出来ません。





サンディングして左右対称の翼に仕上げました。でも微妙に違うかもね、翼端テンプレートありませんから。「どーせ飛ぶことも無いんでしょうから!」という結論。





(続く)


Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Glenny and Henderson "GADFL... | TOP | Rutan Quickie Q1 (1983) No.2 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | PEANUT SCALE MODELS