テール・ウイング作ります
ごく普通の尾翼でしたら、胴体を作り終わった残りの角材で机の上をお掃除する前に完成・・・なんですが、この機体のブツはそうは行きません。まあ、面倒でもラミネートして作りましょう。
厚手のボール紙にコピーした尾翼部分を貼り付けます。
切り抜いてエッジの部分をどう処理するか? 仏壇にローソクを取りに行くのも良し、道具箱の中にあるゴムに付けるシリコン・オイルを出すのも良し、両方とも面倒なときには何もしない!ただし頑強に型から離れないときもありますが、そんなときは地道にカッターを使って剥がします。
ラミネートする時の接着剤にもよりますが、薄手の瞬間なんか使ったらまずどこかが合体するでしょうね。
水溶性のボンド系でしたら被害は少なくそして軽く仕上がります、ただし接着が完璧じゃないと隙間が空くわ弱いわで、紙を貼ったときに後悔します。
最近は型に貼り付けるときは薄めた「伝説のグルーイット」なんか使っています、そして組み立てるときにひ弱なところだけ部分的に瞬間を使ったりしてます。
ラミネート材も数年前に買った上物バルサがまだ残っていますのでそれを使います。バスウッドなんかよりはかなり軽く仕上がりますが、薄めたグルーイットだけじゃ強度的には不安な部分もあったりして・・・
バルサの場合、曲線に曲げる時の感覚は、Rに押し付けるというよりも、どちらかといえば曲面に沿って引っ張りながら作業します。
曲げる方向より引っ張る方向が勝ってます。ですから最初に水につけて引っ張ったら千切れるようなものはアウトなんです。
濡れた状態で3枚のバルサが行儀良く並んだら、このまま乾燥させて放置、まだ接着剤は何も付けていません。
水平尾翼も同じように水だけでRに添わせた状態で乾燥させます。
そして完全に乾いた状態で、もう一度剥がしてから3枚を貼り合わせます。二度手間みたいな感じですが、確実に接着できるし、仕上がりもこちらの方がよろしいのでは・・・
主翼でいつも悩むのは前縁&後縁材なんですが、リブ枚数が多いときにはかなりソフトでスカスカな前縁材でもなんとかもちます。
しかし後縁材は保険で?少し硬めのバルサを使ってますが、整形で薄くなったとき強度的にどれくらいのものを使うのが良いのかいつも悩みます。
支柱のついた主翼なんかの場合はスパーの材料なんか、ソフトで軽いもの使っても問題ありません。
前縁&後縁材、スパー、リブの材料が揃ったら強度のバランスを見ることが必要なんですね。「前縁だけちょっと弱いんじゃね?」とかが分かれば潔く交換します。
どちらかといえばかなりいい加減・・・ココロ、オモムクママニ。
図面通りにリブ入れたら美しいんでしょうがね。
翼端もラミネート、しかも前縁だけ!
見なかった事にして、パスします・・・
まあ、これくらいが、わたくしとしては、限界、「手抜き」と「軽量化」は同義語なんかじゃないんですが・・・
よくある主翼のトラブル編ー
機体が完成して主翼のネジレなんか直してるときに、後縁材とか持って修正していると、突然バキッとか音がして・・・
リブの後端と後縁剤が剥がれる!
こんな事過去に何度かありました。針で穴開けて瞬間流したり、紙剥がして補強して接着し直したり・・・
そんな事件が起きないように最近では執拗にガセットぶち込んでます。こうしておけば紙貼り後に修正したり、ネジリ下げ付けてるときにも安心。
中央部分はちょっと厄介ですが、手を抜かずそれなりに対応しています。上反角もゼロだと垂れ下がったイメージですから少しだけ付けました、ピーナッツですと5mmくらいでちょうど水平に見えます。この機体は8mmくらいでしょうか。
フィルムを剥がしてからのサンディングは上反角を付ける前に1枚ごと済ませています。大きめのサイズで削るときに気を使いますが、この方がセンター部分は美しく仕上がります。
グニャグニャ捻って異音が出ないか?「ペシッ」とか聞こえたらどこかに問題ありです。
完成です!
もうこれでガセットをRに削るくらいで後はすることなし。
体重測定します。驚くほどでもなければ、失望するほどでもない平均値でしょうか・・・
紙貼っちゃうか、それとも先にエンジン作るか・・・